夕方、父の待つ実家に着きました。

どんな言葉を父にかけるのか自分でも気になっていたのですが、出た言葉は「よく頑張ったね」でした。
本当に穏やかな顔で寝てるだけにしか見えませんでした。
笑ってるような、今にも目を開けて「騙されたなー」とでも言い出そうな。
でも顔を触ると冷たくて…あー夢じゃないんやなぁと。
現実だけどまだ受け入れられてなくて、自分がフワフワ浮いているような何とも言えない状況の自分がいました。

息子はじいちゃんは寝てるとしか思ってないようで「ねんね」とか「きたよー」とか言ってました。
理解出来なくて当然だね。
でも、心のどこかで覚えてて欲しいな。


母は、悲しむ間もなく色々な事を決めなくてはならず泣いてばかりはいられない状況で何とか耐えているように見えました。


父は口が少し開き歯が出ていたのですが納棺師の方いわく、「人は苦しいと歯を食い縛るので口が閉じてしまうのですが、口が開いているという事は苦しまずにリラックスした状態だったと思います」とおっしゃっていました。
眠るように亡くなったんなら良かった。
苦しそうにしている父を見るのは本当に辛かったので、最後の時がそうではなかった事が嬉しくも思えました。

私が身近な人の死に触れるのは父方の祖父、母方の祖父母そして父の4人目です。
祖父母も悲しかったですが、親の死というのは想像以上に辛いですね…
今は実感がまだないのでこれからもっと辛くなるんだろうなと思います。

何より母が心配事が心配でたまらないと思います。
父も母の事が心配でたまらないと思います。
出来る限り支えて行きたいと心に決めた日でもありました。


次はお通夜のお話になります。