滞在最終日
最後の夜だという事で、夜の街に繰り出した。
姉と、姉の同期スッチー(目がくらむ程の美人)と、ちんくしゃな私でバーで飲んでいると
これまた、ありえねーイケメン外人が2人
「一緒に飲もうよ!」と近づいてきた。
・・・・。
待てよ?
いけてる外人2人とスッチー二人(しかも一人はどえらい美人)
ちんくしゃなあたい。
・・・こりゃ絶対つまんねー展開になる・・・。
(はははぁん!そうさ、俺はいつだってピエロなのさ!的な展開が見えた)
スッチー二人はすでに乗り気だ。
・・・。
ちんくしゃ「ダメダメダメダメ~!!!!」
美人「え?どうして?」
ちんくしゃ「明日、飛行機早いし、4時には起きなきゃ間に合わないってオネエ言ってたよね?もう、帰ろう!」
オネエ「少しぐらいダイジョブだよ。」
ちん「だめ!かえる!」
美「だーいじょぶだーいじょぶ(かなり泥酔)」
ちん「じゃあ、私は帰る」
(と言ったら姉も帰ると言うと思った)
オネエ「じゃ、先に帰ってて。だいじょうぶ?」
・・・。
(だいじょぶじゃねぇーーーー!だけど、今更言えねぇーーーー!!)
ちん「うん。絶対今日中に帰ってきてよ。」
オネェ「だーいじょぶだーいじょぶ!すぐ帰るから!」
姉が自宅の住所をタクシー運転手に告げ、私は一人でタクシーに乗った。
・・・。
英語もしゃべれないのに一人で帰らされた・・・。
来るときだって一人で心細かったのに一人で帰らされた。。。
明日帰らなきゃいけないのに一人で帰らされた・・・。
二人で一緒に帰りたかったのに一人で・・・。
(このころ、鬼のようにおねえちゃん子だった)
ウェェェェーーーーン!!!
異国の地で一人、緊張の糸がプッツリと切れ号泣しだした。(酔ってたし)
心の中で流れる悲しいメロディ
ドナドナドーナードーナー
megumiののーせーてー
ドナドナドーナードーナー
荷馬車がゆー・・・ れー・・・ るー・・・・・
グスン。
すると、タクシーの運転手が声をかけてきた。
英語なので何を言ってるかよくわからないが
必死に慰めようとしているのがわかった。
そして、ビルに日本の看板を見つけるたびに
「ソニーソニー!」
「キャノン」
「コダック」
「フジフィルム!」
と読み上げて笑いかけてくれた。
おい、おまえいいやつだな。タイプじゃないけど。 グスン。
タクシーの運転手のおかげで少し元気を取り戻し
二人で一緒に日本の看板を読み上げながら家路についた。
マンションについた時も、なんだかわからないが
幸運を祈るような事を言って彼は去っていった。
部屋についてから、すぐ戻ると言う姉の言葉を信じ、
寝ないで待ちつづけた。
だが、姉は1時になっても帰ってこなかった。
2時、まだ帰らない。
だんだん腹が立ってきた。
あいつめ、妹よりイケメン外人をとりやがって。。。
3時、今帰ってこないと間に合わないジャン!
・・・。
4時、私はまた泣いていた。
ちんくしゃの顔をさらにちんくしゃにしながら。
(5時にはでないと間に合わないって言ってたのに。。。)
そして、無常にもとうとう時計の針は5時を指した。
どうすればいいのだろう?パスポートも姉が持っているし、ここがどこだかもわからない。
(だから、あんた、よく一人で行ったね)
明日から仕事なのに日本への電話のかけ方もわからない。
飛行機のチケットも姉が持っている。
あぁ。。。
私は一生ここで暮らす事になるんだ。。。
ドナドナドーナードーナー・・・。
と、ボソボソと歌っていると
電話が鳴った。
やったーーーーー!
電話に飛びつくが、それは姉ではなく
マンションの門番(?)からの電話だった。
「呼んでいたタクシーがきてるよ!」という電話。
門番さん、私にはもう、必要ないのよ、だって、日本へ、帰れないんだから。グスン。
「キャンセルキャンセルソーリーソーリー」とを言い続け、何か叫んでいるのを無視して電話を切った。
あぁ。つかれたよ。。。
私はぐったりとベットに倒れこんだ。
。。。。
。。。。
。。。。。
「たぁだぃままぁぁ~!!!」
姉の声で目を覚まし時計を見ると7時だった。
キッ!!!
おねいちゃんの
ブァーーーーガァーーーーーッ!!!!!
(メーイチャーン)
どうする事もできない心細さと、寂しさと、怖さと、
楽しい事を優先して見捨てられたという恨めしい気持ちで
それ以上の言葉はでず、姉をにらみつけた。
一生許すものかと誓って
ベットにもぐりこんだ。
マレーシアで暮らす覚悟を決めて。
しかし酔っ払った姉は屁でもないようで
「だーいじょぶだいじょぶ!次の飛行機とるから」
!!!!
何?
次の飛行機で帰れるのか?
お前、何故それを昨日言わなかった。(殺意)
何故、途中で電話一本出来なかった??
(ご飯作って旦那を待つ主婦の気分)
帰れるという安心感から
今度は弾丸文句を姉に叫びつづけた!
なんで!
なんで!
なんでぇーーーーーーーー!!!!!
姉「ごめーんごめーん♪」
クッ!こいつやっぱり一生ゆるさねぇ。
無事に乗れた帰りの飛行機の中でも
フルシカトをしている私に
姉はひたすらちょっかいを出してくる。
途中でとうとう根負け。
いつもこうだ。
お調子者の姉には勝てない。
機内では二人で仲良く、くだらないゲームをしながら帰った。
そう、マレーシア旅行のすすめで何が言いたかったかというと
マレー人はナマケモノだが、とっても思いやりのある
素晴らしい人たちだという事です。
タクシーのおっちゃん天使だったなー。
そして、終わりよければ全て良しということわざは
あてになりません
終わりが最悪でも、とってもとっても楽しい旅行だったから!!!
今年結婚した姉の引越しが今日で完了。
ガラーンとした部屋を眺めながら色んな事を思い出してつい涙。
しかし、これを書いている間も大魔王様の
「早く風呂入っちまえ!」という命令が聴こえてくる
あと1回無視したら寿命が縮まるほどの怒りの嵐がやってくる。
私の日常は変わらない。