引き続き、姉との思いで。


姉がマレーシア航空に勤めていたので、


10年以上前、私は姉の住んでいるマレーシアの家に遊びに行く為に、


初の海外旅行に一人で出かけたのです。




母に「飛行機ってどうやって乗るの?」と聞くと


「バスと一緒だよ!」


と、言われたので


「なぁーんだ!簡単じゃん♪」」と


なんの準備もせず個人旅行にのこのこ出かけたのでした。






飛行機に乗って、のんきに構えていると


その飛行機はコタキナバルという島で乗換えがある飛行機だった。


乗り換えといっても飛行機から飛行機へすぐ移るのかと思ったら、


空港内に放り出された。







「やばい。。。」







次の飛行機はどこのゲートからでるのかも知らないし、英語も話せない。。。

(あんたよく一人で行ったね)



とりあえず、マレーシアまで行きそうな日本人のおじさんに的をしぼり(勘です)


徹底的にそのおじさんを尾行する、という作戦にでた。


おじさんがお土産を見れば私もとなりでお土産を見る。


休憩室に行けば私も行く。


怪しまれようが知ったこっちゃない。


このおじさんから離れたら、


一生をコタキナバルで過ごす事になるかもしれない。。。


あとを着けまくった甲斐があって、無事におじさんと一緒にマレーシア行きの飛行機に乗り換えられた。



(あー、やっと着くよ。あとはねーちゃんが空港で待っててくれるんだな。バスと同じだもんな)




初めての国際線が嬉しくて、とにかくドリンクをいっぱい頼んだ(タダだから)


眠くてもドリンクのカートがくるとパチッと眼を覚まし


トロピカルドリンクをがぶ飲みした。


(あー得した得した♪)


と大満足で空港を降りると。。。。






そこはバス停。。。ではなく、どでかい空港だった。


(で。。。出口がわからん。。。)








手当たり次第に出口らしきところに向かい、チケットを差し出すが


ことごとく「あっちいけ!」みたいな事を言われる。


とうとうある場所で「9!9!」という言葉を言われたので


「9」という数字を探して行くと


そこは乗り換え用の入り口だった。







もう、だめだ。。。


私は諦めて、ひたすらお土産を見るふりをしながら、奇跡を待った。


約2時間後、なんと奇跡はおきた。


夜の10時くらいになり、空港が終わってしまったのだ。


パチッ。


すべての電気が消え


「EXIT」という明かりだけがポォーンとついていた。





(おぉーーー!天は私に味方した)






喜びいさんで、そこから出ると


ガラァーンとしたフロアに


警備員が二人立っていた。






「あ、どーもどーも!」と通り過ぎようとすると


引き止められた。



何かを出せと言っている。




(金か?金ならないぞ)





ところがどうやら、「入国審査」みたいな用紙があったらしく


そんなものを知らない私は持っているはずもない。



「どこに泊まるんだ」と聞かれても姉の住所など知らない。



「目的は何だ」と聞かれても


「サイトシーーイング」などと言う言葉を知らない。



「マイシスター がマレーシアエアラインの スチュワーデス OK?:」


を繰り返した。


30分ほど同じ言葉を繰り返すと


彼らは両手を上げ、


「もういけ!」と言った。


(ちっ!余計なところで時間をくっちまったぜ)


空港についてから3時間ほどしてやっとこさ、出口にたどりついた。



すると、そこには、島中の人が集まっているのではないかという程


沢山の人がいて、


私が見えると拍手が鳴り響いた。


(なんだなんだ?すごい歓迎ムードではないか)



そこに姉の姿がみえた。






姉は泣いていた。



「3時間たっても出てこないから、さらわれたのかと思ったよぉぉぉー」



姉があちこちで


「うちの妹知りませんか?」「うちの妹見ませんでしたか?}と聞きまくったので


みんな心配して一緒に待っていてくれたのだという。


なん暇な、親切なやつらなんだ。



それにしても、飛行機はバスとは全然違うよ。かーちゃん。


空港出られたのが不思議だよ。


つづく。