(前回の続きです。)





玄関に倒れ込み、声を上げて泣き出した娘。





「もうー、むり。もう、むりだよー」

「できない。こわい。やだー!」





顔を真っ赤にして、

ウォンウォン泣く娘を見て、

わたしはある決断をしました。







娘を逃がそう。







とにかく、このままでは絶対ダメだ。

1日でも早く、

この家から、いや、あの旦那から、

引き離さなくては!








まず、自宅近くにある実家に連絡を取りました。






相変わらず、実家との折り合いは良くないのですが、(父は全く口をきいてくれません。)

前から、こうなった時に、避難場所として娘をお願いできないかと、母に頼んでいました。







事情を話し、今日の今日で申し訳ないがお願いできないかと、伝えたところ、

「すぐにおいで!」と快く引き受けてくれました。







そして、次に習い事への連絡。

毎日、練習があり、休むことも殆どできないのですが、今日はそうも言っていられない。







病気のことをきちんと伝え、

コーチに今の状況をわかってもらい、

まずは、今日1日、お休みを頂けないかと

お願いしに行きました。






(娘にも、コーチに病気のことを話していいかと聞きました。一瞬、躊躇いましたが、

今後のことを考えて、話した方がいいと決断したようです。)






コーチからも「無理のないように。」と、

「でも、決してあきらめないで。

娘ちゃんは、がんばってる。

きっと、辛いことが跳ね返せる時がくるから。」と言っていただき、

休むことを了承してくださいました。






さぁ。次は、あの旦那です。





ここまでは、旦那に無断で事を進めてきました。





でも、その前に。

旦那が帰ってくる前に、

まずは、娘を逃がそう。





ソラ(重度障害児です)を一人にするのは気が引けましたが、

「少しの間、ひとりで留守番してね。

娘ちゃんのためだから、お願いね!」と、

言うと、わかってくれたのか、

ニコッとしてくれました。






でも。

娘に、行くよ!と促すと、

ある意外な言葉が返ってきたのです。