高橋優さんのNYでの最後の路上ライブを振り返ります。
広場のようなところでスタンバイする優さん。
ここで、プロデューサーの箭内さんからの提案で、即興曲を披露してくれることになりました!
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というわけで、ここでの一曲目はタイトルのない、生まれたての曲でした。
優さんがNYで唄って感じたことを、率直な言葉で、感じたままの音で、唄ってくれました。
かっこよかったです。唄の内容は、秘密にしておきます。あの時に優さんが感じてできた唄だから、
あのとき聴いた私が、時間が経った今、内容を口にするのは、なんだか申し訳ないような気がするからです。
唄い終わると、どこからともなく聴いていた方が拍手や声援を送ってくれていました。
このときはまだ、まばらでしたが、それは嵐の前の静けさでもありました。
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そして、2曲目は「8月6日」。このときはもう明らかに、優さんのお客さんとして何人かのNYの方が
すぐそばで歌に耳を傾けていました。優さんももう現地に住んでいる少年かのようにその場に溶け込んで、
日本語の歌を当たり前のように唄っていました。
優さんの歌の力に引き寄せられるように、少しずつお客さんが増えていく様子が見えました。
なんだかもう、自分が観ているのは優さんにとってすごく大きな意味を持つ瞬間なんじゃないかと思うと、
身動きができませんでした。ただでさえ優さんの唄声に聴き惚れてどうしようもなかったのに。
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3曲目は、待ちに待った「駱駝」でした。本当に心の底から、どうしても聴きたかったので、始まった瞬間
ものすごく嬉しかったです。こんなに幸せを感じた午前4時台は私の人生で初めてでした。
駱駝を唄う優さんは、生き生きしてて、キラキラしてて、伝えたいっていう気持ちが体中から溢れ出ていて、
それはきっと言葉が通じなくても、聴いていたお客さんに伝わっていました。
お客さんが、とってもリラックスした素敵な笑顔で聴いていたから。
気がつけばひとだかりはさらに大きくなってました。曲が終わると、さっきより断然大きな拍手と歓声が。
このときの感動を表す言葉はまだ見つけられてません。とにかくドキドキしていました。
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そしてついに、最後の曲になります。ここでもやはり英語での自己紹介。
観ていた人たちからは温かすぎる拍手が起こります。
みんな優さんの歌をもっと聴きたくて、楽しみにしているように見えました。
世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う。そう言って、唄い始めました。
「福笑い」。
ほんとに楽しそうに嬉しそうに唄う優さんと、優さんの奏でる音にあわせて自由にリズムをとるお客さんたち。
カメラが優さんを映したり、お客さんを映したりするのですが、お客さんを映すたびに、人数が増えているのが
感動的でした。加えて、観ている人がみんないい笑顔を浮かべて聴いてるんです。
そして、曲の後半で優さんがギターなしでアカペラで唄う部分が終わり、再びギターを弾きながら
唄いだすと、なんとお客さんから手拍子が起こったのです!!鳥肌が立ちました。みんなほんとに楽しそうに、
リズムをとりながら笑顔で手拍子しながら聴いてくれてて、ほんとにほんとに嬉しかった。
優さんもさらに笑顔が全開になってた。
優さんも、NYの人たちも、私も、この瞬間に立ち会った全ての人が、きっとこの日一番の笑顔でした。
言葉の壁を通り越して、笑顔がうつった瞬間を見ました。
言葉の壁があるのは事実でも、理屈ではないところで確かに通じ合えた瞬間を見ました。
唄い終えると、大歓声と拍手に包まれた優さんは、飾り気のないありのままの笑顔で
”thank you so much” と何回も言って、感謝の気持ちを伝えていました。
NYのお客さんは日本語で「アリガトウ」 と応えてくれる人もいました。
優さんがカメラに向かって日本で観ている私たちに語りかけてくれている間も、
お客さんは興奮さめやらぬ様子でその場に留まっていました。
もっと聴いていたい、きっとそんな気持ちからじゃないかと思います。よくわかります、その気持ち。
その後、優さんは聴いてくれていた人たちと力強く握手してまわっていました。
みんな口々に、よかった、素晴らしかった、って言ってるのが聞こえました。
こうして、NYでの路上ライブはみんなの笑顔とともに終わりを迎えたのです。
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どんな言葉でこのNYライブの感想を締めくくろうか考えましたが、どんな言葉でも締められないくらい、
私の中でこのライブ中継は今もあの瞬間と繋がったままでいます。
高橋優さんをさらに大好きになったし、もっともっと優さんの歌を聴きたくなりました。
笑顔の力、歌の力、そして何よりも、伝えたいことを伝えることができるという優さんの力に圧倒されました。
言葉で伝えること、私はいつまでたっても苦手なままです。
きっと優さんも、得意というよりはむしろ、伝えたいことがあるからそれがきちんと伝わるように、
日々努力をしている人なのではないかと思います。
伝えたいっていう気持ちを、諦めないで、妥協しないで、自分に嘘をつかないで、持ち続けられる強さ。
伝えることが苦手な私に足りないのは、伝えたいっていう気持ちなんだって気付かされました。
「きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」。
優さん、素晴らしすぎる時間をどうもありがとう!!!