水曜日。


好きなオトコの子は、

最近、とあるところで

お仕事をすることが多い。


私が苦手な場所。


私のことを心底傷つけた人が

勤めるビルのお隣で

仕事をしていることが多いオトコの子。


「○○のカフェにいるの~」


好きなオトコの子が、そういう時は、

決って、私に来て欲しい時である。


私もちょうど打ち合わせと打ち合わせの

合間で時間を持て余していたので。


「お茶に合流してもよい?」と

下手(したで)にわざと聞いてみる。


「いいよ~どうぞ、どうぞ~」と

大きな仕事が終了し、

上機嫌なオトコの子。


そこのカフェか~。


すごいとこいるな~。


そう思いながら、

開放感のあるカフェでお茶。


恐ろしい会社の前を満面の笑みで

通り過ぎ、その会社の看板の前で、

写メを撮る私。


私って、マゾ?


帰りに、私を傷付けた人の会社を指差し、

「こっちから帰る?」というオトコの子。


そんなノンキなオトコの子に対して、

「そっちから帰るのは、イヤなの」という私。


2度も同じ道を通る気には、

決して、なれない。


退社時間が近いのに、

出くわしたら、どうするんだ。


あんた、自己紹介するの?


オトコの子:「俺の方がカッコいいでしょ?」


私:「そうだね~100万倍かっこよいね~」


オトコの子:「僕の方が頭がよい?」


私:「いいよ。性格も素直だし。」


オトコの子:「ねえねえ、俺の方が好き?」


私:「好き。」 


(→即答し、彼の顔を見る・・・そして、笑う。

 でないと、最近、機嫌が悪くなる・・・ぼー


オトコの子:「好きな量は違う?」


私:「量?愛情の量なの??」


(→少し、まゆをしかめて、「しかめっ面」な私)


オトコの子:「その人好きだった量と、

        今、俺を好きな量と違う?」


私:「う~ん。。」


最近、論文もそうであるが、

考えすぎることの多い私。


即答出来ないということ、

考えるということは、

悩んでいるということである・・・と

私は常々そう思う。


他の人のことは分らないけれど、

私の場合は、絶対にそうだ。


私:「愛情の量というよりは、質だと思う」


そう答えた。


オトコの子:「量は?」


(私の内心:今日は、ひつこいな~。)


「正直、量は今のところ、逃げてるわけじゃなくて、

年数違うから、相対的な量は違うと思う。


時間を重ねれば、量は蓄積されてくでしょ。


だけど、あんな状態の私が、

ここまでこれたのは、

○○さん(オトコの子の名前)の

おかげだと思う。


あんな状態の私を愛してくれて、

立ち直らせてくれたことには、

感謝してるの。


きっと、○○さんの愛情の量は、

私が以前もらっていた愛情の量とは

比べ物にならないと思うの。


しかも、正しい愛情だし、他を見ないでしょ。


だから、その思いには、

正しく報いたいと思ってるよ。

正しく愛されてると思うし、

それは、痛いほど感じているよ。


それじゃ、ダメかな?」


それから、少し、お互いに無言のまま、

最寄の駅の手前まで歩いた。


「あのさ~」


そう言われて、彼の顔を見た。


「銀座にさ、○○ってお菓子の

美味しいお店があるの。


予約しないと、買えないんだけど。


今度、買ってくるね。」


そう言って、オトコの子は笑っていた。


その笑顔につられて、私も笑った好


そこで、バカップルの会話は終了した。


その瞬間。


私は、彼をとても愛していた。


色んなことがあって、

私達は、33年とか34年して、

出会った。


出会うまでに、色んな出来事があって、

色んな経験を積み重ねて、

この国で、この場所で、この立場で出会った。


私自身の過去が今の彼との関係に

役立っていないとは思わない。


その経験があったから、

お互いの間で起こる出来事を

上手く乗り越えられているところもあるし、

逆に、その経験があるから、その経験を知ってしまったから、

今日みたいなことが起こることもある。


信じていること、

信頼していること、

お互いに仕事が忙しいことには文句を

言わないこと・・・。


色んなことが、

この短い間に、私達の間には

無言のうちに出来た。


だけど、新しい1日が始まる時、

色んなことがあった1日が終わる時。


その瞬間は。


彼といたいと思うし、彼と話をしていたいと思うし、

彼のメールを読んでいたいと思う。


今まで、どんなことがあったとしても、

これから、色んなことがあったとしても。


このオトコの子と歩いていければ。


それだけで、私はいいんだと思う。


ずっと、私を愛してくれるオトコの子で

いて下さい。



そこの男子!

お願いするねしゃきーん