あれから18年という歳月を重ねて、舞台でデジモンを観られる日が来るとは思ってもみなかった。
だけど、今だからこそ。
大人になった、今だからこそ。
舞台で観ることができて、本当に良かったと、心からそう思った。
8月1日。
この日を迎える度に
あの頃を思い出して
あの頃に戻りたくなって…
変わらないもの
変わっていくものがある中で
もっと大切になっていって…
きっと、それは太一たちにとってもそうで、デジモンを愛する自分にとってもそう。
あの頃と、自分と、誰かと、向き合おうとする。
そんな彼らの姿にグッときては、自分を省みた。
ーデジタルワールドは、自分を映す鏡。
だからこそ、目の前で繰り広げられる世界を、舞台と客席、向かい合った形で観られたのは、大きかった。
舞台で、あのデジタルワールドを、デジモンを、どのように表現するのか、気になっていたけれど、想像を遥かに超えていて。
今回、デジモンたちは、人形とそれを操るアンサンブルの方々によって、舞台中を駆け回るのだけれど、これがまた凄い。
操るというよりは、そこに生きているような。
人形だけでなく、その人の姿や表情までが、デジモンそのもので。
心ごとパートナーに寄り添う、あの空気感は、まさに…
マンがモンにしか見えない。←
つまり「一心同体」と言いたかった。←
そのデジモンの進化の演出もね、本当に感動した。
時折、オーバーフローする記憶の見せ方も、憎い。
と、まあ、いろんなこと書いちゃってるけど、
「太一ぃ…」
アグモンが太一を呼ぶ。
あの声で、もう、ダメよ。←
そこに、アグモンの姿。
もっと、ダメよ。←
終いに、あのイントロたちが流れたら、もう、ね。←
あー、なんか、もっと上手いこと書きたいんだけど、想いが溢れてしまって、取り留めもなくなってしまうな、いつも。
舞台で八神太一役を務めた、松本岳さん。
がっくんとは『手裏剣戦隊ニンニンジャー』でご一緒させて頂いたんだけど、彼が出演する舞台を観させて頂いたのは、今回が初めて。
その舞台がデジモンで、がっくんが太一で、本当に良かった。
がっくんも、当時、デジモンを観ていた世代。
色んなことを話した。
手元にある育成中のデジモンを見せてくれてね。
この日は、ニンニンジャーで一緒だった、ひーくん(多和田秀弥さん)も来ていて、デジモン話に花を咲かせたよ。
高石タケル役の野見山拳太さん。(左)
パタモン役の池田謙信さん(右)
お二人もまた、デジモンを観てきたそうで。
がっくんをはじめ、野見山さん、池田さん、キャストの皆さんが、デジモンを観てきて、育ててきた、という話を聞いてね。
もしかしたら、そのときから選ばれし子供たちに、そのパートナーになる運命だったのかもしれないって。
そんなこと思っちゃった。
そう、この日の終演後、実は、宮崎歩さんとAiMさんのミニライブがあってね。
M-1.brave heart~tri.Ver~
M-2.The last element
M-3.keep on~tri.Ver~
M-4.スタンド・バイ・ミー~ひと夏の冒険~
泣いた。←
お写真を見てお分かりの通り、この日の公演には、パルモンの声を担当されている山田きのこさん(お手元には、きのこの傘…!)、そして、親友(と思っている)の松澤千晶さんもいらっしゃってね。
泣いた。←
もう、この日は、あの頃に帰って、泣いた。
それを許してくれる時間だった。
デジモンたちは、いつもそばにいて。
共に生きて、共に戦って、共に…
大人になって、もう一度、デジモンに教えてもらった、大切なこと。
是非、多くの方に劇場にお越し頂けますように…