昨日ね、とても素晴らしいことがあったの。

その知らせをね

何よりも先に



この一通のリプライから知ったんだ。

本当に夢のような、だけど、確かなこと。



映画『この世界の片隅に』が日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。



その瞬間を見届けたかった気持ちもあったけど、日頃から応援して下さっている方から、こうして教えて頂けたということもまた、とても嬉しくて、有難いことで。



この世界の片隅から、ありがとうございます。



こんなにも素晴らしいことって、万に一つも経験できないことだと思うんです。

だって、もう、この世界の片隅に携わらせて頂けたということだけで、とても幸せなことなのに。



だけど、どこかで、信じてた。



この日を。



すずさんの、おどろきながらも、はにかんだ顔が目に浮かぶ。



すごいねぇ、すずちゃん。



この世界の片隅が、片隅を越えて、世界になっていくよ。



これは、きっと、ううん、ぜったいに、たくさんの人の"おかげ"によって育まれた奇跡。

"おかげ"って目に見えないもの、なんだって。

よくね、いろんな場所で云いがちなんだけど。

私は、それを、命だったり、想いだったり、そう思ってる。

だから、この奇跡は、時代を越えて、世代を越えて紡がれてきた、一人、ひとりの、一つ、ひとつの、すべての"おかげ"のおかげなのだと思います。


この世界の片隅のすべてに、ありがとうございます。


『この世界の片隅に』の舞台となっているのは、現代ではないけれど、ここに描かれている時代は、百年も昔の話じゃないんです。

その中で、変わらない人の想いだったり、生きることの尊さだったり…

ご飯を美味しいと感じること一つでも、なんだか、それが、すごく特別で、すごく大切で…


『この世界の片隅に』に触れて、感じて、考えたこと、すべては…



片渕須直監督。


ほんの少しまえのご縁のもと、『この世界の片隅に』に、すみちゃんとして携わらせて頂いたお陰です。ほんの少しまえも、このときも、幾度に渡り、挑戦させて頂きました。本当にありがとうございます。


丸山正雄さん。


原点である『HUNTER×HUNTER』からのご縁。あのとき出会えたお陰で、こうしてご一緒させて頂けていること、本当に感謝しております。舞台挨拶で、丸さんの故郷である仙台にお供できたことも、嬉しい思い出です。




最後に、のんさん。


すずさんの声を聞いときから、涙が止まらなくて。その声が、私にとっては、お姉ちゃんで、すずちゃんで、のんさんで。のんさん演じるすずさんのお陰で、私は、すみちゃんとして、この世界の片隅に生きられました。有難うございます。


本当は、すべての人たちに、この感謝の気持ちを伝えたい。

これから、一生をかけて、様々なかたちで、お返ししていけたらと思います。


ありがとう、この世界の片隅に…


{43DE5CE0-8D2B-422D-BBA1-3998E8145F9D}