映画『聲の形』。

一昨日、無事に初日を迎え、本日は公開三日目ですね。

初日から、たくさんの方に劇場にお越しいただいたようで、当日は、朝からTwitterの方に感想がいっぱい。一つ、ひとつ、読ませて頂いております。有難うございます。

そして、有難いことに、この初日に、新宿ピカデリーで行われた舞台挨拶に、山田尚子監督と共演者の皆様と登壇させて頂いたのです。

この模様は、全国にライブビューイングで届けられたとのことで、あの時間を共有できたことは、本当に感想の気持ちでいっぱいです。

作品を通じて、役を通じて、此処にも書き留めておきたいことが、たくさんあって…



だけど



『聲の形』



このタイトルに、すべてがね、もう集約されているから…

伝えたいこと、声にしたい言葉を、気持ちを、ほんの少しだけ、文字にして、綴ろうと思います。



フィルムの中には、いたるところに声にしたい想いの欠片がが散りばめられています。

もちろん声にして話している、会話はもちろんのこと。

手話、仕草、紡がれた言葉。

硝子の筆談帳、黒板に机、書かれた文字。

メール、電話、それから…

伝えたい、伝えたい、伝えたい。

伝えることの尊さを、愛おしさを、改めて、感じさせられたのです。

好きも、嫌いも、良いも、悪いも、あらゆることのすべてが、さらけ出されて、丸裸になったような。

いつの時代の自分にも投げ返ってくる、波紋のように響き渡っていく、そんな感覚があって。

そうした中で演じさせて頂いた、川井みきという存在。

彼女と向き合うには、どうしたらいいか、ずっと悩んでいました。

けれど、スタジオに入って、山田尚子監督から「彼女は生まれながらにしてシスターなんです」と、そして、大今良時先生からは「川井は、本当にいい子なんです」と、それぞれに言葉を頂いて…

また、悩みました。

しかし、その言葉を軸に、信念として掲げ、いざ、将也と、硝子と、みんなと話してみると、川井の輪郭が、少しずつ形づくられていったのです。

みんなが、みんな、思ったことを、そのまま口にするなんてことは、難しくて。心遣いや遠慮、時として恐れが、それを良しとしない瞬間がある。

けれど、川井は、そのままを言葉に…

本人としては、それは善意で、正義と信じて疑わないのだけれど、人によって、それは諸刃の剣で、端から見れば、自分を棚に上げて、誰かのせいにしてしまっているかのようで…

うん、こういうことって、あるよね。

そう思えたら、川井が人間臭く見えてきたのです。

あれ、ほんの少しだけ、って言いながら、かなり長々と綴っちゃいましたね、てへへ。

こんな風に、次から次へと、想いや言葉が湧き上がってきちゃうんですよ、『聲の形』。

色々なこと、書いちゃいましたが、とにもかくにも、是非、劇場にお越し頂いて、皆さんそれぞれの"聲の形"を感じて頂けましたら、幸いです。どうぞ宜しくお願い致します!

そして、その感想を、是非、ここのコメントであったり、お手紙やSNSでも、届けて頂けますと幸いです!

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写真は、前列左から、松岡茉優さん、入野自由さん、早見沙織さん、山田尚子監督

後列左から、石川由依さん、金子有希さん、潘めぐみ、豊永利行さん

それから舞台挨拶の帰り際にね、ピカデリーの表に出て撮っちゃった、パネル展示!

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聲の形 | 週刊少年マガジン

映画『聲の形』公式サイト

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