トンネルの向こうにある不思議な世界に迷い込んでしまった、ぱんだくん。


こんにちは!飯塚です。

先日、小金井市にある江戸東京たてもの園で開催されている
「ジブリ立体建造物展」という企画展を見てきました。

行く前にググってみても、あまり情報がなかったので、
小さな展覧会かと思って行ったら・・・

なめてました(-_-;)

いや~。すごい。たくさんの原画や、精密に作られた模型。

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そして名前の通り、ジブリ作品の中にある建造物にクローズアップした展覧会で

建築家の藤森照信さんの、解説が書かれています。

ジブリの作品を建物から見る。
解説には、板の張り方とか、ドイツの建築の話とか、専門的な話もたくさん。
さすが、江戸東京たてもの園です。

いくつか、気になった言葉を紹介しますね。

宮﨑駿さんは、

建物よりも建物の中に入っている人間に興味があるほうだと思います。

と言っています。そして、藤森さんは、

建物の魅力のひとつは、人と建物の接点にあります。
しかし近年に見られる建物は、本来の魅力から離れ、人と建物に大きな距離を感じます。

それは、家を建てる仕事をしている人にも、

家で暮らしている、全ての人にも、もう一度考えてもらいたいことなのではないかと。

家に帰ってくることは、ごく普通の当たり前のことで、そんなに家を意識したことが
なかった気がしたからです。

建てるときは、どんな家になるんだろうと、ワクワクしていたのに、
何十年も住んでいると、どーってことなくなる。それって、家でもあり
人との関係でもあるんじゃないかな。



【懐かしさと建物】


ジブリの作品を見ながら、わ~懐かしいって思うことありますよね。

『となりのトトロ』の家だったり、
『コクリコ坂から』は、1963年の商店だったり

『千と千尋の神隠し』では、実際は見たこともないのに、なんだか懐かしく感じたり。

この懐かしさという感情は、人間にしかないもので
子供よりは大人の方が、懐かしいと感じますよね。

その感情は、「今の自分が昔の自分と同じである」ということを認識していることなんだそうです。

ちょっと脱線して、先日の話。

子供たちと出かけている時に、久しぶりに赤のファンカーゴを見かけました。

「うわ~ファンカーゴだ。懐かしいね」
子供たちが保育所と小学校の頃乗っていた車です。

保育所時代は、ドキンちゃんみたい!と言われたこと。
ミニバスの遠征に行ったり、後ろがフラットになるので、そこを遊び場のように使ったり。

そうか。思い出ってそんな風に物と一緒に思い出すんですね。

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家もそう。商店もそう。
子供の頃に住んでいた家は、広い土間があって、どこか薄暗い印象と
一番覚えているのは、縁の下には何があるんだろうって思っていたことかな。
日本の家屋は、暗さの中に何かが住んでいるような、不思議さがある。

それは、八百万の神様を信仰している日本のどこか怪しげな神秘さにも通じる気がします。

まっくろクロスケが出てきても、不思議じゃないような感覚ですよね。

そして、薄暗い茶の間で、もう亡くなった祖父がテレビを見ていた姿や、
農作業から帰ってきた両親の姿が思い出される。

私は、たたみの部屋で、ブロックやぬいぐるみで遊んでいたな・・・とか。

それを藤森さんは、

「自分が自分である」ということを確認する作業だと言っています。

自分は成長して変わっていくけれど、

山や川はずっとそこにある。町並みがあり、建物がある。

そして、変わらない、あるいは緩やかに変わっているものの中にいる自分を認識して、アイデンティティを確認するのだと・・・。

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懐かしいという感情を、商品に活かせたら、いいモノが生まれそうですね。

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【並置する】

となりのトトロのさつきとメイの家は、日本家屋の脇に洋風の部屋がありますよね。

「和洋並置式住宅」と言って、日本に洋風の建物が作られ始めた頃は、
古い日本家屋の隣に新しい洋風の部屋を作るという方法が用いられたそうです。

人間には意識と無意識があって、
明治時代に入ってきてオシャレな洋館は意識
伝統と共に長く生きていた日本家屋は無意識の器となっているそうです。

それは、
古い日本家屋は、今までの自分であり原点である部分
そして洋風は、変わろうとしている自分になぞらえているのかもしれません。




それでは日本人が、新しい物を取り入れる時にどうしてきたのか?

というと、例えばキリスト教が入ってきたら、仏教も神道もそのままに平行して取り入れている。
あまり関係ないけど子供の頃に、死んでしまったセミとかのお墓を作って、アイスの棒に「セミのお墓」と書いて立て、それから十字架を切って、祈っていたことが(笑)
でも、家は仏教(笑)


どちらかを排除するのではなく、
それを並置することで、過去と未来に折り合いをつけて、良しとしているのは、なるほど日本人らしさかなと思いますね。

いろんなものを受け入れる心、寛容さは、今の時代に必要なことだろうなと思う。
寛容さを履き違えてはいけないと思うけど。


気が合わないかなとか、なんか自分とは違うって思う人でも
正面から見ないで、隣に並んでみると、きっと違うよね。
(同じ景色を見るということですね)


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【自然と家の共存】

ジブリ作品に描かれた家は、自然と一体化している家が多い。

同じように、家という「人工物」と「自然」との接点を作りたいというのが藤森さんの考えで

ジブリ作品の中では、自然と家の距離が非常に近い。 

そして、家は古くなっていくと、つまり時間が経過していくと

人間の作った家も、自然と親和していくんだと、感じたそうです。

自然と共にある家。


もしかしたら、藤森さんが言っていた、人と建物の距離が変わってしまったと感じる理由は、自然との距離にも関係するのかもしれませんね。

むか~~~し、家の中で、畳を突き破って、たけのこが生えたりしてたよね。
それって、日本昔ばなしの話だったかもしれないけど(笑)

安定して林業ができる社会をと藤森さんは言っています。
木を植えた人が自分でその木を伐採はできない。
それくらい時間をかけた仕事が、続くような社会であってほしい。

そんな風に、日本人は身近にあるたくさんの自然の中で、
自分を見つけてきたのではないでしょうか。


3月15日までやっているので、ぜひ。
ジブリの立体建造物展 


江戸東京たてもの園子宝湯

おまけ。園内には、昔の建物などもたくさんあります。

千と千尋の神かくしを作る時も、江戸東京たてもの園に来て、参考にしたそうです。

写真は子宝湯。
ぱんだくんと富士山 ( ̄ー ̄)ニヤリ