西武バスは3月14日まで、平日限定で新潟まで片道2,900円のキャンペーンを実施中です。これを機に実家に帰るつもりだったのですが、両親双方からストップがかかりました。こんな大雪降っているのに、バスなどとんでもないと。

雪の新潟も良いんですけどね。というか、冬こそ新潟なんだけど。まあ、今までかけてきた迷惑の量が、ふつうの親御さんの許容限界の数十倍に達しているであろう私としては、これ以上両親に心配をかけるわけにはいきますまい。急ぐ用事もないし、今回はキャンセルしました。

この5日間で4日休みがあるので、そうなると、読書三昧かな。

読書するなら、俺以外誰も知らない、他に客など来るはずもない喫茶店で、店主と一言も交わすことなく、微妙な空気を感じつつ、しかしそんなことはだんだんに忘れて書を読み耽るのがいちばん。

というわけで、ずっと気になっていたこちらの喫茶店にお世話になることにしました。

国分寺駅南東、東京経済大学に向かう急坂を上った住宅街に埋もれています。ふつうの民家を一部改装したお店で、非常に失礼ながら、率直に言うと、こういうお店は入りづらいわけです。で、私はそこに目をつけたと。

ドアを開け、靴を脱いでお邪魔する。キッチンつきワンルームにテーブルは3つ。奥の出窓に隣接した6人掛けくらいのテーブルに着席。窓外の庭からネコが出ていくのが見える。

ケーキセット(700円)はこの日は焼きりんご。

焼きりんごとかたぶん30年ぶりくらいだな。
私の焼きりんごについての最後の記憶は小学校に上がる直前。
当時実家は魚屋をしており、その店舗には祖父母夫婦が居住。
父母とわたし、途中から妹も加わった核家族は、「萬寿鏡」という酒蔵の裏にある、その酒蔵の借家の1階に住んでおりました。2DKくらいだったかな?核家族には十分な広さでした。縁側も庭もあってなかなかいい家でした。死んだカメを庭に埋めたけど、今はそこに加茂信用金庫上条支店が建っています。

で、その時に母が作ってくれた焼きりんご。当時の私にはかなり大きかったが、美味しかったなあ。今でも憶えていますね。

その時以来の焼きりんご。アイスクリームもシナモンも、私の記憶にある、単に焼いただけの(失礼!)ものとは全く別物の洗練されたもので、味もいうことなし。

紅茶はマルコポーロ。香り高い。
店名通り、フクロウにこだわったお店で、砂糖の容器もフクロウ型ですね。店内にもフクロウがいっぱいいます。

良い店だ。読書には最適ですね。
また必ず。

東京都国分寺市南町1-9-17
です。

本当はこういう店は場所を教えたくないものですが、食べログなどですでに公開されている情報なので、隠しても無意味です。

営業時間は
1130~1800。
水曜・日祝定休。