そんな感じで走りながらもどうすればいいのか考えた結果、
「とりあえず、俺が残れるのが確定していたとしてもだ、たぶん周りの全てが無くなれば間違いなく俺も時間差で死ぬのは間違いないだろうな。いくらなんでも餓死までは止められやしないだろ・・・つまり、俺の後ろ全部残さなきゃ、遅かれ早かれ俺は死ぬってことだ。俺を守るつもりでいるなら、後ろも纏めて守りやがれ!」
その言葉が終わるのとほぼ同時に、自分の視界が白に染まった。
そんな感じで走りながらもどうすればいいのか考えた結果、
「とりあえず、俺が残れるのが確定していたとしてもだ、たぶん周りの全てが無くなれば間違いなく俺も時間差で死ぬのは間違いないだろうな。いくらなんでも餓死までは止められやしないだろ・・・つまり、俺の後ろ全部残さなきゃ、遅かれ早かれ俺は死ぬってことだ。俺を守るつもりでいるなら、後ろも纏めて守りやがれ!」
その言葉が終わるのとほぼ同時に、自分の視界が白に染まった。
「なにやら無視されているようで悲しいが、エネルギーのチャージもあと少しで終わるぞ」
電球並みに発光したおたまじゃくしがそんなことを言っていた。
「それじゃ、走りながら精霊説得してどうにかしてくるのじゃ!」
そう言って幼女は俺の背中を押し、それに合わせて俺は駆け出していた。
正直、どうすればいいのかは分かってない。
「そうじゃな、とりあえずお主はまずお主の精霊と対話して、自分以外の全部を守るよう説得することじゃ」
なるほど・・・
「で、その精霊に言葉は通じるのか?」
「さぁ、そもそも共鳴精霊と共存しとる人間と会ったのも初めてじゃしな。前例がないから分からんが、一応はお主の意向を汲むくらいの思考は有しとるようじゃし、なんとかなるじゃろ。最悪でも、お主一人だけ生き残れる程度で済むしな」
アバウトすぎる計画と最悪の想定が酷すぎる。
「その様子だと、いくらかは察しとるようじゃな」
あ、やっぱり俺か。
「要は簡単な話じゃ、お主にくっ付いとる精霊にアレの攻撃を防がせて、それに合わせてこっちが総攻撃を行うというパターンじゃな」
「ああ、なるほど・・・」
「問題は・・・お主の精霊がお主以外を守るかどうかなんじゃが・・・」
・・・あ、そういえば俺以外守ってたことなかったな。
「それじゃ、さっそく行ってくる」
そう言って駆け出そうとしたヲタ勇者は、幼女の出した足に見事に引っかかってずっこけた。
「アホか、そのまま突っ込んでも間に合うわけないじゃろ」
「と言われても、他に手は無いだろ」
「無くはない・・・まぁ、少し確率が低いので確実性に欠けるがな」
そう言う幼女の視線は明らかに俺に向いていた。
嫌な予感がするな。
「どうやら、ここは僕の出番のようだな」
いたのかヲタ勇者。
「今こそ、我が一族に伝わる伝説の武器を出す時だろうな」
「あるのか、そんな代物が」
「ああ、さすがに魔王相手では使えない代物だったから使えなかったがな。なにしろ魔王とて人間だ、使うわけにはいかない。だが、あれを相手にするというなら、躊躇うことなく揮えそうだ・・・この、神殺しのチェンソーを!」
どっかで聞いたような武器が出てきた。
「いくらなんでも短絡的過ぎだろ」
「なにしろ、破壊する以外に能が無い存在でな。それじゃ、始めるぞ」
そんなちょっとゲームをするみたいなノリで言われても・・・
「なんか、頭が光り始めてないか?」
「あー、スキンヘッドな人がよくネタにするな、ああいうピッカピカなネタは」
「お前ら緊張感というものがないのか」
見た目がふざけている奴に言われたくない。
「それで、本当の姿になった両生爬虫類は、何をするつもりなんだ?」
俺はそんな疑問を口にした。
「そうだな、特に考えてなかったから・・・ふむ、ここら一帯を荒野にしてみようか、破壊神として」
「やべぇ、思ってたよりガチなやつだ」
見た目にだまされそうになった。
「それではかつての姿に変身しますので、それを見て恐れおののくがいい!」
本当に口調が一定しないな、こいつは。
「・・・・・・これが我の本当の姿だ」
「・・・爬虫類だよな?」
「鱗の生えたおたまじゃくしに手足が六本生えたような感じじゃな」
あー、確かに丸くてでかい頭から生えた胴体は尻尾にも見えなくもない。そして手足は頭から生えてるし。
「ところで、随分と詳しいな?」
俺は賢者にそう聞いてみた。
「まぁ、数十代前の賢者が関わった事象だそうなので、知識としてはある程度のものですよ」
なるほど、当事者の後を引き継ぎ続けたわけだ。
「それで、そろそろ本当の姿になってもいいですか?」
「変身するとか、本当にありきたりな存在なんだな」
そう言わざるを得なかった。