「あと、ここはまだ玉座の間の入口なので、こんなところで立ち話もなんですからこちらへどうぞ」
そう言って氷の魔王は奥に向かって歩き出した。マイペースだな、この人。
「そういや、ここに来てから他の迷宮挑戦者に会わなかったけど・・・ここの経営は大丈夫なのか?」
「とりあえず国から補助金が出てるので、なんら問題はないですよ。それに、観光用のパスの売れ行きが良いですし」
「観光用のパス?」
「迷宮の中をただ見て回るだけの入場パスだよ。モンスターと戦えないイコール討伐数による記念メダルが貰えないっていう理由で、うちの迷宮じゃあまり売れないんだけどね」
「ああ、ここは確かに観光向きの建物だしな」
プリムの説明を聞いて、だいたいのことは理解した。