桜とウェディング | cocoro MILKY

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いつまでも落ち着かない、震災のニュース。

ひとつの衝撃をやっと受け止めて平常心に戻っても、すぐまた今まで聞いたことの無い不気味な言葉や、味わったことのないショッキングな話題がどんどん飛び込んできて、なんともいえない気持ちがずっと胸につかえているこの頃ですシラー


先週のことですが、たまたま用事のついでに、近くにあった名古屋市政資料館に立ち寄ってみました。
市政資料館は、明治時代に建築されたレトロな洋館として、人気の建物でもあります。

前庭には八重桜としだれ桜が満開!ふわ~っと薄ピンク色が広がって、幻想的でした桜
そして、入り口の外階段のあたりには、絵になる場所でブライダルフォトの前撮りをしているのか、輝くほどまっしろなウェディングドレス姿の花嫁と花婿がいて、遠くで見ていた私にまで伝わってくるような清らかな笑顔のオーラを放ってました。

予期してなかった春らしいまぶしさに、自然に少しずつ気持ちがほぐれてなごんできました。


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建物の中に入ると、大理石の大階段や、カラフルなステンドグラスが荘厳な雰囲気を醸し出しています。
ひんやりした空気と存在感ある調度品に囲まれていると、ひととき、今、自分がどの時代のどの場所にいるのかリセットされて、この世のハードディスクの、乱れた溝の上に置かれているような感覚になりました。

当時のままの室内は、今は資料室になっていて、名古屋市の歴史などに関するパネルや品が展示してありました。
前に見学に来たときは、ほとんど気にとめなかった「名古屋市の災害」の展示が、この日はやけにインパクトを持って迫ってきました。


1854年(江戸時代後期)安政南海地震



1944年(昭和19年)東南海地震


1945年(昭和20年)名古屋大空襲


1959年(昭和34年)伊勢湾台風



それぞれの時代の災害の絵や写真が貼ってあり、説明文が添えてありました。
家々がかんぜんに壊れていたり、海が陸まで叛乱していたり、焼け野原で辺り一面まったく何もなくなっている写真も・・・。
その上に、当時の人々が必死に立ち、また、走っている姿がありました。

「近年の名古屋だけでも、こんなに災害がたて続けに起こっていたんだ!そしてその中を人々はタフに生き抜いてきたんだ・・・」 改めて知りました。

この頃のあまりにおそろしいニュースに、不安定になりやすかった私の心。
そしてきっと、日本全体のあらゆるところで、みんなの気持ちも今まで整っていたシステムも、ゆらゆらグラグラと、収まることなく小刻みに枠からはみ出しそうになって、やっとのことでバランスをとっている状態かもしれません。

だけど、もしかしたら、昔の人はそんな状態のままでも、大地にグッと足の指を踏ん張って、冷静に物事を決めたり、降って来る暗い影をふり払いながら、たくましくひた走ってきたのかもしれません。

今まで、自分の道を作り出して歩いて行くということや、みんなの平和を保つということは、絶対的に揺るぎない鉄板の上でしかなし得ない、と思い込んでいたけど、常に吊り橋の上のような状況にいても、人としての平和な営みを展開していけるし、していかないといけない、のかもしれません。


明日は、英国のロイヤルウェディング。イギリス大好きで、この日を楽しみにしていた私だけど、やっぱり今はどうも、うかれたお祭り気分にはなれません・・・汗
でもどうか、私が出会った花嫁さんの姿のように、きれいな希望の輝きを世界の空に差し込んでくれたら・・・、それですこし明るい空の色になったら・・・と願うような気もちでいます虹天使キラキラ


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