観たいと思った映画も公開週一回ど平日の昼間だけになっちゃって断念…そのうちWOWOWでやらんかな「グランパ・ウォーズ」…。

デヴィッド・マッカラムのタグを入れたいのに入れれなくてもやっとする。

「大脱走」(1963)
Wikipediaの細かさがすごい。
各人の所属や階級役割まで網羅されてて、相当なオタクが編集したと見た…!

・ラムジー
捕虜の中では一番偉い大佐、なので収容所の看守らかもものすごい丁重に扱われるし個室を与えられるし、収容所サイドと囚人サイドの連絡役を頼まれる。杖をついている。
脱走は捕虜の任務、……まぁ軍規ではないだろうな流石に。
紅茶が無くなっちゃって赤十字待ち。
ドイツ空軍ってナチスドイツの中でもかなりマシ!という事で礼儀を尽くしてくれるからかジタジタしない。

・ロジャー・バートレット(ハモンド財団で恐竜復活させるよ!)
ビッグX
脱走常連の一番ヤベーやつと収容所サイドから超警戒される少佐。
こちらに引き渡される前にゲシュタポに拷問されたらしく仕返しを誓う。
え?ここX組メンバーがいるの?ヨッシャ!プロの手でかつてない大脱走!2〜300人の捕虜をドイツ中にばら撒いて戦力を無駄遣いさせてやる!
来たその日から脱走計画。
収容所経験は3年7ヶ月。
マックのうっかりで脱走兵だとバレ、咄嗟にドイツ人のフリしたりしたけど結局捕まる。

・ヒルツ(早撃ちのヴィン)
大所帯のイギリス軍の捕虜の中にいる数少ないアメリカ陸軍。18回の脱走を繰り返した常連。化学工学専攻の大学生でバイクが趣味。
収容所に到着したその日に所長からかって即独房行き。
初日から独房仲間になったアイブスとはその後アタックを繰り返す度揃って独房入り。
一匹狼してたけどアイブスの死にショックを受けてX組の脱走に協力することに。一度金網切って出て、周りをチェックして即戻ってきた。
ワイヤートラップでドイツ兵の軍用バイクを倒してバイクと軍服を取って逃げる。
ドイツの軍服着てるのが仇になってドイツ軍に声かけられたけど、蹴り飛ばして更に逃走。追手がガンガン増える中、リッター何キロ?のバイクで逃げ続ける。
有刺鉄線に引っかかって追いつかれ逃亡失敗、11人とは別に刑務所に戻された。生きててよかった。
またしても無事帰ってきた事を捕虜たちに面白がられて歓迎される。

・アイブス
着いたその日にトラックに潜り込んでみる。
これまで3年収容所入りしていた元ジョッキーの中尉。何度脱走試みても失敗してズタズタになったメンタルは、独立記念日のトンネル露見の一件でついに崩壊、フラフラと鉄条網をよじ登って看守に射殺された。
脱走未遂11回。移送中も逃げようとしたおまけ付き。

・エリック(ソ連のイリヤ、蘊蓄検視官のおじじ様ダッキー)
分散屋←他の人と違って名前からじゃ役割がピンとこないけど掘った土を片付ける役?
明るくツヤツヤな金髪でやたら可愛い顔した少佐。バートレットが来たよ!という事で大喜びして鞄持ちに行った。前々からのお知り合いなのね。
可愛い顔して脱走2回の要注意人物としてドイツに警戒される。
収容所に到着してまず宿舎の床下チェック。
トンネル掘った土の処理に謎の袋をぶら下げて任意にばら撒けるアイテムを開発、実用化。
ドイツ人のふりはドイツ人のゲシュタポには露見しない程のレベルと語学力。鉄道駅まで逃げてこのまま自分自身は問題なく逃亡できそうなところ、ロジャーが検問で引っかかって、というかゲシュタポにバレてるのに気付いて、ゲシュタポのクーンに飛びかかってもみ合いの末射殺。流石に逃げきれずに射殺された…大将が生き延びればOKだった?それとも友人だから?献身的にも程がある(´;ω;`)

・ダニー(うーんマンダムの人、戦いに出ない村人の親もすごいと子供を諭すベルナルド)
トンネル王。
着いたその日にソ連の捕虜に混じってみる、即バレ。顔割れとるんかいな。
分かりやすくトンネル掘るマッチョで看守をごまかす為のお色気シャワーシーンがある。
実は閉所恐怖症。怖いけど逃げたいからこれまで17本穴を掘ってきた。
空襲で電気が消えたショックで真っ暗!生き埋め!ひゃー!!とグダグダして脱走に時間くった。
愛している、だけロシア語で喋れるポーランド人。
バタバタしながらも結局無事逃げ、ウィリーとボートで雰囲気優雅に脱出。暗くも狭くもないから安心だね。

・ウィリー(本作テーマソングを歌う本業歌手。名優に混じっても全く劣らず多才ですね)
トンネル王その2。
トンネル掘ること11回でやっぱり要注意人物。
着いてすぐ半分冗談だろうけど早速トラックに潜り込んで見つかる。
ダニーと一緒にドロドロになってトンネル掘るイケメン大尉。
トンネルが怖くなって今夜鉄条網を越える!とか言い出したダニーを連れ戻して無事同伴脱走する気遣いの人。
ダニーとボートを漕ぎ続け海に出て(凄いな)、どこかの貨物船に乗り込んだ。

・ヘンドリー
調達屋。
脱走5回。アメリカ人でイーグルスコードロン所属。義勇兵だね。
紅茶やカメラ、ツルハシの材料まで、収容所内で無理ゲーな物も彼に頼めばどうやってか調達してくるすごいアメリカ人。
コリンと同室で、ミルクティーを恋しがる彼のためにミルクをパチってあげたり、目の異変に1番に気付いたりした。
ロジャーが置いていこうとした失明寸前のコリンを見捨てず介護しながら脱走開始。
乗った列車からもゲシュタポ避けてコリンを抱えて2人で飛び降り。あんた男だよ…!
基地に侵入してドイツの練習機を掻っ払って逃げるも墜落。
撃たれた友人の亡骸を抱えて落ち込む姿はただ哀れ。あと少しだったのに!
大人しく投降した場所が(スイス国境付近)良かったのか、ゲシュタポに関わらずに捕まったおかげか、生きて収容所に戻ってきた11人のうちのひとり。

・マック
情報屋。
脱走9回。インテリと思いきや意外とやりおる。
脱走後の検問通過の為メンバーにドイツ語を(フランス語も?)叩き込む大尉。
だいたいロジャーの横に居る。
ロジャーと2人フランス人のふりして列車に乗り込む。
エリックの犠牲もあって遠くに行けるかと思ったけれど、チェックパスした後の挨拶に英語で返して即バレ。フランス人設定だったのに!捕まる。

・セジウィック(ナイフ投げのブリット)
製造屋。
収容所のわくわくさんなオーストラリア人。
脱走経験は7回。着いたその日にソ連の捕虜に混じってみる。即バレ。
ツルハシやエアダクトなんかを作って穴掘りをアシスト。
ピアノ?カンガルー?と揶揄されるくらいクソでかトランクを抱えて脱走開始。チャリを盗んで逃げる。
道中貨物列車を見つけて乗り込んだ。
レジスタンスの隠れ蓑なカフェに運良く拾われスペインへ逃亡成功。

・コリン(2度死ぬブロフェルド)
偽造屋。
バードウオッチングが趣味の紅茶好きの英国紳士。
航空写真の分析してたら生で見たくなって、自ら飛び立ったところ撃墜されて捕虜になったそう。
通り名通り身分証偽造なんかを担当。目を酷使しすぎてほぼ失明。
同室の好と友情に報いたヘンドリーに支えられて脱出。
盲目が仇となってドイツ軍に射殺されて、最期までヘンドリーへの感謝だけ持って逝った。

・グリフィス
仕立て屋。
軍服とか毛布とか色んな布でスーツやコート、ベスト、ドイツ軍の軍服までを製造。
脱走当日、合図が無いのを無視して勝手に飛び出しこの大掛かりな脱走がバレる羽目に。もぉぉお!
即投降したので再収監。命は助かった。

・デニス(ヤング・シャーロックに変な影響を与えちゃった教授)
測量屋。
新築の収容所の設備には取り敢えず満足、三段ベッドの一番上ゲットだぜ!
物音かき消すための聖歌隊の指揮者。聖歌隊の歌はそれなりに聴けるレベル。
測量屋の名前に偽りあり…というかなんか測量ミスってトンネルが森の手前6mなんて丸見えのとんでもないことになってて、脱出のその時にトラブルに。
躓いたけど取り敢えず脱走は成功、トラックに乗せてもらって逃げたけど検問に引っかかって、スーツに偽装した服を着てたせいでスパイ扱いされて同じく捕まってた顔見知りと一緒にドサクサで処刑された。

・ヘインズ
陽動役。
脱走経験は4回。凄いことなのに他にもヤベーのが多すぎてトロフィーが霞む。
到着したその日にニモと喧嘩演技で注意を引いて隙をついてトラックに紛れ込む。
ドイツ兵のふりしたけど結局捕まり処刑された50人の1人に。

・ニモ
陽動役。
ヘインズと騒ぎを起こす仕事。
どこかで捕まって収容所に帰ってきた11人の1人で、ヘインズの安否を真っ先に気にした。

・ゴフ
アメリカ人はでアメリカ軍所属は多分このゴフとヒルツだけ。中尉。
独立記念日にヒルツとヘンドリーとでジャガイモから独特な味の密造酒を作った。
ヒルツが独房をイン→アウトする度にグローブとボール渡すひと。
今度こそダメかと思われたヒルツがまた帰ってきて、ニッコニコでグローブとボール渡した。

・ソ連兵の捕虜の皆さん
なんもせんでええ!脱走とか考えずに園芸とかして静かに終戦待ってて!ぴかぴかの運動場とか図書室とか娯楽室とか作ったから!お願いだから何もしないで!と言われてただ収容されてるこ綺麗なイギリス軍捕虜達と違って、くたびれたコートを着て森で労働に従事させられてる。

・フォン・ルーガー
刑務所長。大佐。
空軍の権能をゲシュタポやSSに侵される事は認められない。同じ空軍としての意識からか同じドイツ人のゲシュタポよりもむしろ英国空軍の捕虜たちに好意的。
同じく大佐のラムジーにめっちゃ気を使うのは国を超えた軍人間の敬意やマナー故かな。
仕事してるだけで悪い人では無いし76人に逃げられラムジーらに怒りをぶつけるでも嫌味を言うでもなくなんかドイツの中でも堂々と立派な人物として描かれてる感じ。
50人をゲシュタポ独断で?射殺した事をラムジーに告げるのは本当心苦しそう。
76人も逃げられて、当然と言ったらまぁ…そうなんだけど、責任とって更迭された。
モデルになった人も当時の捕虜たちからナチスはクソだけどあの人は別!ちゃんとルール守ってた!とアシストされて終身刑とか死刑にはならずに済んだそう。誠実さは身を助けますね。

・ポーゼン
副所長。多分大佐。
ラムジー大佐への挨拶の後ちょっとニコッとしてくれるし、この人も割と感じがいい。
フォン・ルーガー更迭後の所長になった。

・フォン・シュトラハヴィッツ
看守長(Wikipedia調べ)の大尉。
到着したその日から早速ジャブ的にやらかす捕虜達に呆れつつ、問題が多い捕虜の顔はしっかり記憶してるらしく次々見つけてはい確保。初日だけはお目溢ししてくれたけど、うんざりやれやれ感が何か可愛らしく思える。
どうでも良いけど私はドイツの貴族称号vonがなんか好きらしいということに気付いた。

・ヴェルナー
ちょっとちょろくて心配になるドイツ軍人。召集で記録がストップしたけどボーイスカウトで19回表彰されたらしい。あと歯が悪い。
コミュ力たっぷりに話しかけてくるヘンドリーとちょっと親しくなる。
独立記念日にうっかりお湯をこぼした事で捕虜が掘ってたトンネルをひとつ発見。まだふたつあるけどお手柄やんけ。
うっかりキャラかと思いきや、ちゃんと目端がきいてた。流石にボーイスカウト育ちは一味違う。
スタッフロールに「フェレット」とか書かれてる。欧米でのイタチってどういう意味なんだろう。

プライセン
嫌味なゲシュタポ。ハゲメガネのちょび髭。
責任者らしくロジャーの逮捕に燃える。
トラック3台分の脱走兵50人を始末。捕虜の殺害って戦争犯罪では?逃げた捕虜に関してはまた別だったりする?

クーン
ゲシュタポ。
レザーのコートがカッコいいけどこいつもかなり横柄でやな感じ。

登場人物多すぎて、誰が誰か人定するのも一苦労。

相次ぐ脱走兵に手を焼いて、口喧しく言っても無駄だと諦めて、絶対逃げられない収容所に脱走常習犯たちを集めたら…………当たり前だけど脱走のプロが集って知識を出し合って手口や技術がさらに進化。当たり前なんだよなぁ。
「腐った卵を一箇所に集めて徹底的に見張る!」とフォン・ルーガー所長が厳しくドヤっていらっしゃったけど、籠全てが均等に腐って溢れ出した感じ。

104号からはトム
食堂からはディック
105号からはハリー
3本トンネル掘るよ〜!と言うけど、2回見たけどトンネル王2人が掘ってたのがどこかいまいち分からなかった。

兎に角3本トンネル掘って、250人逃すよ〜という作戦も、当日先走ったのが出たので露見して脱走成功は76人。それでもすごいけどね。
その後逃げた捕虜の詮議も過酷で殆どが捕まり、映像で確実に逃亡成功したのは3名だけ。50人は道中で処刑され、11名は再び収容、と戦果は正直…何だけども、マックィーン演じるメインキャラのヒルツがにこやかに戻ってきて堂々と胸張って独房入りしたのがちょっとしたせめてものハッピーエンド感醸し出して完!
という…視聴後ズドーンと辛くならないだけでも、長年支持される有名な映画だけあるなと。

バートレットじゃないけど、強烈な密造酒作ったり娯楽に飢えた捕虜達が独立記念日祝ったり穴掘ったりしてる時が創意工夫とかキャッキャ楽しそうで観てる私も一番楽しかったな…あれだけキャラ立ちしてた捕虜のみなさんが次々捕まっては殺されるのが戦争映画だから仕方ないけど辛く見るに堪えない。
生死の分かれ目は同じ捕まるにしてもゲシュタポに捕まったかどうか?だと思うけど、なんやかんやで収容所に帰ってこられた11人は幸運だったと思う。

というか士官相当クラスだから?かこれでも、捕虜の待遇や扱いはルールさえ守って大人しくしていれば思ったよりも良かったんだなぁという感想が出てくるのはなんか私ずれてる?最前線に出されるクラスだともっと扱い悪かったんじゃないかな、それこそソ連兵みたいに。

最終的に逃げ果せたのはレジスタンスの手でスペインへ渡れたセジウィックとボートで逃げたトンネルキングのダニーとウィリーの2人のみ。ちょっとだけエッその3人!?そこ??と思ったのは内緒。エリック……コリン…(´;ω;`)

リストに載った人物達についてどこで死者数をカウントしてるか分からない故の誤差もあるけど、76(脱走者)-50(逮捕処刑者)-11(逮捕生還者)-3(逃亡成功者)=という事で10人ちょっと行方不明者が居る計算にはなる。マックィーンって11の中に入ってるの?11+1?11人帰ってきたシーンで10人しか居なかったしなぁ。
とにかくその彼らも運良くどこかに逃げ果せたと思いたい。

スタッフロールは顔と名前と通称と俳優を明記する親切設計。1人名前を混同してたことに気づかせてくれてありがとう。
いきなりヴェルナーから始まったけどこれは何順だったんだろう。
コリンの俳優さんは実際モデルになった収容所の直ぐ近くの収容所に居た脱走計画経験者の元捕虜。戦国自衛隊もそうだけど、ふた昔前の映画は、戦争経験者の俳優さんがゴロゴロしててリアリティや凄みを与えててすごいことだと思う。

オープニング前にデーンデーンデーン!と出る名前がスティーヴ・マックィーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボローだけど、現代視点だとその後出演した作品や何かで俳優の格は色々入れ替わってるよなぁと感じさせるのが古い映画あるあるで面白い。
ドラマ俳優になってもとにかく長生きして、御年87の今も現役、私みたいな極東の若輩者に、遠景で観た瞬間でさえあっイリヤ!ダッキー!と出た瞬間ピンと来る存在になったデヴィッド・マッカラムが一番身近に感じる。

主役?のヒルツは捕まっちゃった。てっきりバイクで逃げたマックイーンは逃げ切ったもんだと先入観やイメージがあったけど、まぁでも彼が逃げて戻らずどっかに行きました〜というより、無事に帰ってきて、捕虜たちの心を和ませて、いつも通りグローブ受け取る方がより後味良いほっこりするオチだと思った。ロジャーはじめ50人が殺されたショックが少し和らぐ感じ。

所でスペインに行ったセジウィックのクソでかトランクには結局何が入っていたんだろう。