笑点見て育った私としては、あのオレンジ色の元気なチャラーン!!がもう二度と聞けないかと思うと、寂しい。
こん平さん、お疲れ様でした。
最近は20分で換気ができる実証実験があったとかで、一時の市松模様みたいに井桁にお客を配置するのやめて、普通に密に敷き詰めるようになったんですね。
そこそこ込んだ劇場が久々だったので、めっちゃ笑うし喋るし食ってる隣の観客との近さにちょっとうわぁとなった私。
「新解釈・三國志」(2020)
・劉備(親父と弟に苦労させられる真田の長男)
酒に飲まれると気が大きくなってなんかイイ感じの事を言いがち。
・関羽(釣鐘に潰されたデラクルス、ジャンバルジャン)
劇中屈指のまっとうな常識人。
・張飛
すっごいキレやすい。
・孔明(警視庁交渉準備室の倉橋刑部補)
軍師。フランク過ぎて大丈夫か心配になる伏龍。
・黄夫人(千年に一度の美少女さん。神楽)
孔明の妻。裏で知恵を働かせているのは全てこの人。
麻雀がとっても強い。
・姜維(三代目の中にいるそうな)
鼻に付くイケメン。
光を背負った登場・独特のタメで人をイラつかせることもしばしば。
・曹操(月代が気になる石田三成、坂田銀時、記者の阿久津)
戦に関しては常識人。赤壁にて魏軍に蔓延した疫病に一人だけ罹らなかった。
女の子だぁいすき。
・夏候惇(明石藩士)
曹操の脇に控える隻眼の常識人。
・荀彧
常識人枠その弐。
・許チョ
腹踊りが上手。
・周瑜(東京セントラル証券の森山君)
二言目には斬首のキレやすいイケメン。
妻が好きすぎて彼女が絡むと更にヤベェ奴になる。
・孫権
人の言う事を聞き過ぎるアホの子
・魯粛
孫呉の良心。頑張れ。
・黄蓋
呉の常識人枠。
肌艶良くてすごく若そうなのに白髪白鬚でちょっと違和感。
・小喬
実は魏に行くのもやぶさかではない周瑜の妻。
うきうき荷造りしてる所を夫に見つかった。
・黄巾党の人(一人生き残った新六郎、妹に目を残した飯塚君、星)
顔の黄金比を力説。
・呂布(実は誰も殺してない真理谷君)
董卓のボディーガード。
武力100知力……の脳筋。まぁ光栄でも武力100知力21からのスタートだったし…。陳宮でも付けてくれればちょっとマシだったろう。いないのが残念。
スペインハーフ顔のイケメン。
演義だと2m超えの偉丈夫だし、ソグド系で白人混血説もあるくらいなので、流石に呂布にはスペインの血は無かったろうけども、城戸優が演じるなんか大きな欧米顔ってのはあながちおかしくもないのでは。
・董卓(袖丈警部)
やべえ程の女好きで有名。
所業は史実通り、大体説明されてる。
・貂蝉(和製ビヨンセ)
時代考証的絶世の美女。
巨体を揺するダンスに男どもはメロメロ…。
中に人(広瀬すず)がいる。
ポスターの感じがもろに光栄カラーで目を引きますし、魏呉蜀のカラーも三國無双だなぁと思ってたら協力にコーエーテクモが入っててちょっと面白い。あのドットのマップも光栄協力なんですね。光栄と言うから出るのは最近のゲームの3Dマップかと思ったわ。
どうせやるなら孔明、中途半端に浮遊して発射する軍師ビームでも出せばいいのに。
コスプレ学芸会とは程遠い衣装にセット、ワイヤーアクションかな、色々合戦シーンなどは想定以上にしっかり観られるものに完成していた半面、そのすごさがギャグでなんか薄れちゃうんだよなぁ不思議と。
あとは登場人物が多いせいか桜園の誓の三兄弟が次弟末弟がかすみはしないけどもっと目立ってていいのに、ちょっと残念な気持ち。
諸葛亮孔明、みたいに呼びかけないにしても名指ししてるのが凄く違和感ありました。字と名って結構大事なんだけど、めっちゃくちゃな三國志だからこそその辺の細かいポイントにはこだわってほしかった。
でもしょっちゅうキレてる周瑜はそれはそれでイイ感じでした。
客入りのわりにレビューや評価が微妙…というのが納得いくくらいこの監督の作品がもともと好みかどうかでストレートに好き嫌いが分かれるなという映画でした。酷評する人もいるだろうし、すっごく面白かったという人もいるだろうし、人それぞれです。
私個人としては、サイレント・トーキョーが尺が足りてないと思った反面、こちらは間延びした感じを受けた印象も否めない感じ。まぁギャグなので緩急が必要なのは当然なのですが、ちょっとしつこいところもあるかなと。連呼するのが好きな監督さんなのかな。そういや福田作品はWOWOWでやってた銀魂くらいしか観たことない私。
年齢層か、隣に座ってたJK(まだ時間早いけど授業どうしたの)にはド嵌りしたみたいで終始爆笑してたけれど、私にはそこまで嵌らなかったかな。
でも要所要所では久々に劇場で声出すくらい笑っちゃったので、総合的には、満足度は真ん中よりは気持ち高めです。1200円で観られたし。WOWOWで初見だったならきっともっと満足度高かったかも。
題材のせいか、目を引くポスターのせいか、キャストとテイストのわりに50台オーバーと思われる年齢高めの人もちらほら劇場に来ていましたが、その方たちには…これ面白く感じられたのでしょうか。私の親世代には、実際のところちょっと厳しいかも。というか、正直正規料金の1900円でこの内容は納得いかないかも。
ムロツヨシや佐藤二朗のコメディでのあのもだもだした感じが苦手な人には残念ながら間違いなくしっくりこないかな~とは感じます。
作品は満点にはちょっと遠いけども、パンフレットには大満足。きんきらきんのやたら滑る印刷だったけど。三國志とは?三国志演義とは?から解説してあるので、俳優見にきてついていけずに脱落したかもしれない人にもまぁフォローあるかな。
黄巾の乱から始まってどうやって赤壁まで持っていくんだろう、尺大丈夫?24年くらいあるけども、と心配もしたけれど、歴史学者蘇我さんが雑にまとめてくれるのでシーンがめっちゃとぶことに関しては違和感ゼロ。
官渡の戦いくらいはあっても良かったかな。どうコミカルにするかは想像できないけど。
赤壁をガッカリ観光地呼ばわりが正直すぎてくすっと来ます。何故でかでかと書いちゃった…!みたいな。
凄いのは孔明の嫁じゃね?というのは私も思う所です。というか演義でも孔明にアイデア授けてる所もあるし、木牛流馬発明したんだから、そら才媛でしょうとも。実際母方の叔父は蔡瑁、叔母は劉表夫人とか人脈がそもそもスッゴイ。
「泣き虫弱虫諸葛孔明」という小説がありますが、あの小説読んでると、Lこの作品の完璧超人じゃない孔明、嫁に尻を蹴り飛ばされてリクルートする情けない孔明も違和感なく。
小説の方の黄夫人は醜女呼ばわりされても孔明さま…と盲目的にうっとりしてるちょっと変わった才媛なので、今回のつよい姐さんとはまたキャラクタも違うのですが。
時代考証的美女貂蝉(変換できる!すごい!)にはすごく笑っちゃった。
貂蝉のシーンは皆おもしろかった。月英や小喬の、女の子が出てるシーンはハズレが無かった印象。
ここは良いんだけど、ここのせいでなぁと全編に渡ってそんな感じは否めないかな…。
じっくり膝を詰めて見る映画と言うよりは、気楽に、居間に寝そべりながら観たい映画かも。
三國志の人物、大体一発変換できることに驚きです。