side大野
お腹もいっぱいで、酔いもだいぶまわってんなー。
ニノが頼んだ料理は美味しくて、量も丁度よくて、やっぱ合うんだなーって思って、それが何となく嬉しい。
そんなこと考えてるとニノが突然
'やっぱ、綺麗だよなー。'
俺の左手を見ながら、呟くみたいに言った。
'そお?'
ちょっと嬉しいな。
俺は、ニノの手、好きだけどね~?
すぐそばにあった手を取ると、なんとなく、さっきよりニノが紅くなってるように見えて。
なんも文句言わずに、俺に触らせてるニノが
珍しいなー、なんて思った。
それが、なんか、楽しくて。
ニノの手を握ったり離したり。それを穴があくんじゃないかってくらい凝視してるニノが面白い…笑
ちょっと悪ふざけしたくなってきて。
ニノの小さい手を開かせて、指と指を絡めて、握る。最初は力の入ってなかったニノの手も次第に手を柔く握り返してきて。
なんか、かわいいんだよなー。
手を握ったまま、やっぱり、ずっと握られた手を見てるニノの顔を見てると。
視線に気付いたのか、ニノが突然弾かれたように顔をあげて。
'いつまでやってんですかっ!'
手は、離されてしまった。