大晦日年越し
里の湯に入り寿司を購入して
年越しを楽しもうとする前に
家人の布団を宴が始まる前に敷いておこうと
母を連れて二階に共に上がりました
二階の存在自体の記憶が怪しくなった母
押し入れを開けてマットやら敷き布団やらを
私が取り出して一緒に敷こうとするも要領を得ません
布団を敷きながら
「覚えてないの?兄が結婚するときに二人のために一式
二人のご両親がうちに泊まりに来るときのために一式
私たち夫婦が泊まるために一式
二人の孫のために一式
自分たちのために一式って順番に増えていったんだよ」
「そんな事もあったのぉ?覚えてないわ」
「爺ちゃんが“布団が重くなったから軽いのが欲しい”と言い出してまた一式
豪華な羽根布団を揃えたのも…」
「覚えてないなぁ」
と言う思い出話をしつつ用意して
階段を下り、ちゃぶ台の前に座った途端
『今私何しに行ったの?』
と言う言葉が…
冗談かと思いましたがホントに記憶から飛んだようです
ネタが素晴らしく良くて美味しい寿司で年越しをした事も
翌日には綺麗さっぱり記憶から消えていて
「起きてみても此処が自分の家とは思えない」
と言い
昨日の紅白の記憶も何もなく
初日の出を見ても、どうして初日の出を見るのかも分らず
「今日は何日?」
と問うても日付は分らず
TVがついていても内容は分らず
あれほど好きで出かけていた京都の記憶等も消え失せ
【樹木葬】の番組を見ると
「私もああいう風に埋葬して欲しい」
とか言い出して
「もうきちんと永代供養の準備自分でしてるんだよ」
と言うと
それすら覚えてなくって
家の周りをぐるりと一周して
「あ…本当だわ、覚えてないけれど門松貼ってあったわwww
気持ちだけはあったみたいw」
と笑い、痴呆症の大道をま邁進する母なのでしたぁ
…って笑い事じゃね~よ(怒)