僕から君への桃色マジカルミラクルキッス☆ -3ページ目

小粋なマスター

俺にはお気に入りのバーがある。

柔らかい間接照明の光
カウンターではマスターがグラスを洗っている

俺が行くと
マスターはいつも俺の好きなジャズのレコードに針を落としてくれる

マスターとはもう長い付き合いなんだ。
俺がまだ高校生の頃から
通っている

高校生の頃はジャズが聞きに毎日来ていた

ここで俺は酒も煙草もジャズも教えてもらったんだ。

この間俺が見せに行くとマスターが目で奥の席を指した。

カップルがケンカをしている。
店の中には険悪なムードが立ち込めていた

マスターは無言でピアノの前に腰をおろすと
軽快にジャズピアノを弾き始めた

曲が終わりマスターが立ち上がりこちらを向いて軽く会釈をすると

店内の客から拍手が起きた
そしてさっきまでケンカしていたはずのカップルは…
やれやれケンカなんて忘れて笑顔て手を叩いてるぜ。
マスターも粋な事をしてくれるぜ。