8570☆2024年度 JRA賞決定 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.17.1

8570☆2024年度 JRA賞決定

7日、2024年度のJRA賞が発表され、年度代表馬にドウデュース(栗東・友道厩舎、牡6)が選出された。



ドウデュースは、記者投票総数256票中236票を集め、満票だった最優秀4歳以上牡馬とのダブル受賞となった。昨年は海外レースを含めて4戦2勝だったが、2勝が天皇賞・秋とジャパンカップならば文句なし。ラストランになるはずだった有馬記念を勝っていたら満票だった可能性があった。

 今回の受賞で、2022年から3年連続で同世代(現6歳世代)が年度代表馬になった。(22、23年イクイノックス、24年ドウデュース) これは、35年ぶり3例目。1960〜62年、87〜89年に次ぐ記録だが、87年からの3頭は、サクラスターオー、タマモクロス、イナリワン。87年クラシック世代の、俗に言う「87(ハチナナ)世代」の馬たちだ。

 面白いのは、この3頭は一度も同じレースを走ったことがなかった。サクラスターオーは皐月賞、菊花賞の二冠を達成したが有馬記念のレース中に故障で競走中止(手術後に予後不良)。タマモクロスは3歳3月の遅いデビューでクラシックには出走せず、イナリワンは地方の大井でデビューして89年1月に中央に移籍。前年の有馬記念で引退したタマモクロスと入れ替わるようにして交流がなかった。3頭はタイミングが悪くすれ違い、一緒にレースを走れなかったのである。それを思えば、ドウデュースとイクイノックスの直接対決を見ることができた我々は幸せなのかも知れない。



【2024年度 JRA賞】

[年度代表馬]

ドウデュース(牡5歳) 236票

(次点・フォーエバーヤング 19票)

[最優秀2歳牡馬]

クロワデュノール(牡2歳) 249票

(次点・アドマイヤズーム 7票)

[最優秀2歳牝馬]

アルマヴェローチェ(牝2歳) 255票

(次点・ミリアッドラヴ 1票)

[最優秀3歳牡馬]

ダノンデサイル(牡3歳) 144票

(次点・フォーエバーヤング 103票)

[最優秀3歳牝馬]

チェルヴィニア(牝3歳) 190票

(次点・レガレイラ 66票)

[最優秀4歳以上牡馬]

ドウデュース(牡5歳) 256票(満票)

[最優秀4歳以上牝馬]

スタニングローズ(牝5歳) 138票

(次点・テンハッピーローズ 95票)

[最優秀スプリンター]

ルガル(牡4歳) 197票

(次点・マッドクール 38票)

[最優秀マイラー]

ソウルラッシュ(牡6歳) 182票

(次点・ロマンチックウォリアー 66票)

[最優秀ダートホース]

レモンポップ(牡6歳) 160票

(次点・フォーエバーヤング 96票)

[最優秀障害馬]

ニシノデイジー(牡6歳) 237票

(次点・イロゴトシ 16票)

[特別賞]

フォーエバーヤング(牡3歳)

※満票256票。馬齢は2024年時点のもの。


【調教師・騎手部門】

(調教師部門)

[最多勝利調教師]

矢作芳人(栗東) 61勝

[最高勝率調教師]

田中博康(美浦) 勝率0.239

[最多賞金獲得調教師]

友道康夫(栗東) 23億5,624万1,200円

[優秀技術調教師]

田中博康(美浦)

※優秀技術調教師は勝率、1馬房あたりの勝利度数・獲得賞金・出走回数の得点により決定。

※調教師部門は地方・海外の指定レースの成績を含む。


(騎手部門)

[JRA最多勝利騎手]

クリストフ・ルメール(栗東) 176勝

[JRA最高勝率騎手]

クリストフ・ルメール(栗東) 0.298

[JRA最多賞金獲得騎手]

クリストフ・ルメール(栗東) 36億5,196万2,000円

[騎手大賞]

クリストフ・ルメール(栗東) 

[MVJ]

戸崎圭太(美浦) 47ポイント

[最優秀障害騎手]

小牧加矢太(栗東)

[最多勝利新人騎手]

高杉吏麒(栗東) 48勝

[特別賞]

武 豊(栗東)

 授賞理由(抜粋)・令和6年秋の褒章において、JRA騎手として2人目となる黄綬褒章を受賞したこと。また、史上初となるJRA通算4500勝を達成したことの功績を評価したもの。

※MVJはJRAと地方・海外の指定レースを合わせた成績を勝利度数・勝率・獲得賞金・騎乗回数の項目ごとに順位付けをして、その総合得点により受賞者を決定。


[馬事文化賞]

パリ2024オリンピック総合馬術 団体日本代表

 大岩義明氏&MGHグラフトンストリート号

 北島隆三氏&セカティンカJRA号

 田中利幸氏&ジェファーソンJRA号

 戸本一真氏&ヴィンシーJRA号


授賞式は、1月27日(月)17時から都内のホテルにおいて行う予定。