8440☆重賞レース回顧〜馬券は生き物〜 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.11

8440☆重賞レース回顧〜馬券は生き物〜

節目の60回目となった「新潟記念」(GⅢ・晴、良馬場)は、8番人気のシンリョクカが重賞初勝利。2着3番人気セレシオン、3着1番人気キングズパレス。



[ハロンタイム]

12.6―11.3―11.5―11.7―11.8―12.0―12.1―11.8―11.3―11.9(1:58.0・良)


レース前に直前まで1番人気だったライトバックが放馬。長く逸走してラチも破損したためにスタートが大幅に遅れて波乱の幕開けになったが、ライトバックはパドックで2人引きにも関わらずテンションが高くパシュファイヤーも装着。気性面の難しさが放馬につながったのは否定できない。

 逃げたのはアリスヴェリテ。シンリョクカは好スタートから2番手につけての追走。序盤は前との差はなかったが、3角からアリスヴェリテが後続を引き離しにかかっても動じずに、しっかりと折り合っていた。このあたりは、勝因の1つだろう。直線に入っても余力があり、馬場の悪い内を避けて外に持ち出すと、追い出したのは残り400から。鞍上の檄に応えて末脚を伸ばして後続を振り切った。後続勢が牽制し合って前に意識がいかなかったのもあったと思うが、残り200を切って追い込み勢に飲み込まれそうになりながらも凌いだのは高評価。良馬場発表とはいえ、最終週で力の要る馬場もマッチした印象。前走の落馬事故からの骨折明けというハンデも跳ね返した。

 これで新馬戦以来の2勝目となったが、阪神ジュベナイルフィリーズでは人気薄で2着になり波乱を演出した馬。いつかは再び穴を開けると言われていたが、ここで来るとは!(苦笑)。人馬共に嬉しい重賞初勝利となった。


セレシオンは出遅れて後方から。ムチを入れてまでリカバリーに動いたが結局、最後方からの競馬になった。鞍上が促しても前に進まず、こうなるとジョッキーは腹をくくるしかなく、芝が荒れた内と状態のいい外の境目を進んで距離ロスをギリギリ防いでの追走となった。4角でも後方のままだったが、出走メンバー中唯一の上がり32秒台(32秒8)の最速上がりでハナ差まで迫ったが押し切られた。新潟は得意でも何故か出遅れるという不思議な馬だが、今後も重賞戦線での活躍が期待される。


馬群が縦長になってキングズパレスは後方寄りのポジション。5ハロン58秒9で2番手以降はスローだったので、もう少し前目での競馬をして欲しかった。3着は、よく間に合ったなという印象。

 レッドラディエンス(5着)はキングズパレスをマークする形で更に後ろから。ペースを考えたら、さすがに間に合わなかった。トップハンデも影響したと思う。



曇り・重馬場で行われた、第44回「小倉2歳ステークス」(GⅢ)は、1番人気のエイシンワンドがデビュー2連勝で重賞初制覇。2着8番人気クラスペディア、3着2番人気アーリントンロウ。



[ハロンタイム]
12.2―10.6―11.7―11.8―11.0―11.7(1:09.0・重)

中京は台風の影響で芝・ダート共に不良でスタート。午前中は断続的に雨も降って力の要る馬場となり、470kg以上の馬格のある馬が上位を独占した。

 勝ったエイシンワンドも新馬戦から6kg増の472kg。まずまずのスタートから好位3番手につけると、直線で抜け出しての勝利だった。鞍上の幸騎手はレース後に「道中は3番手か、2列目の5、6番手の外めを考えていた」とコメント。理想の競馬での勝利で馬の完成度の高さも示した。


初めての中京開催で中京経験があった2頭での決着だったが、2着のクラスペディアは、1馬身4分の1差だった新馬戦から着差を詰めて4分の3馬身差の2着。上がりは勝ち馬を上回っており、成長した姿を見せた。



予想は2レースとも残念な結果も、小倉2歳ステークスは本命に推したレイピアがプラス12kgの馬体。成長分を差し引いても緩く見えて、上位評価で一番良く見えたエイシンワンド軸の3連複を追加購入。7,520円を的中することができた。



予想がそのまま結果に直結するのがベストだが、馬券は「生き物」。臨機応変の対応での的中は嬉しいものです。🤣