8369☆宝塚記念 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.7

8369☆宝塚記念

2006年以来、18年ぶりの京都開催になる今年の宝塚記念。18年前といえば、あのディープインパクトが制した年だ。当時は雨で稍重馬場。何やら今年とダブる状況だが、個人的に京都開催と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、1995年の宝塚記念。ライスシャワーが競走中止になったレースだ。詳細は省くが(興味のある方はググって下さい) あの年、阪神・淡路大震災が起こらなかったら、京都開催にならなかったら、ファン投票1位にならなかったら、天皇賞・春の後に予定通りに放牧に出ていたら…。競馬にタラレバは禁物だが、ライスシャワーが生きていたら、どんな子どもたちを生み出していたのだろうか。


宝塚記念の過去10年の前走別成績は、天皇賞・春組が3勝でトップ。京都開催になって春天との関連性がより高まりそうで、春天2着のブローザホーンと3着のディープボンドにとっては追い風になりそう。過去10年で春天2着3着馬は[0.0.0.10]と全くの不振だが、今年に限っては無視できない。

 大阪杯とドバイシーマクラシック組が2勝で続いているが、ドバイシーマCは2着と3着が各1回あり[2.1.1.6]の成績。海外帰り初戦にしては健闘している印象だ。今年の該当馬はジャスティンパレス。昨年の3着馬で昨年は春天を制しており、菊花賞でも僅差3着。4着には5馬身差をつけており、京都コースとの相性はいい。ディープインパクト産駒にしては、スパッと切れる脚はなく、息の長い末脚型。京都の坂の下りを利用して長い直線を活かす京都外回りはピッタリだ。

 1週前追い切りは、栗東CWで3歳2勝クラスの馬と併せて強めに追ってアタマ差遅れ。馬なりだった相手に手応えで劣った。今週も併せで一杯に追ってアタマ差先着したが、最終追いで帳尻を合わせた感がある。


同じくドバイ帰りのドウデュースは、ドバイターフからの参戦。前走がドバイターフだった馬は[0.0.0.2]と数は少ないが不振。距離延長がマイナスに働くのだろう。しかし、今年は京都開催。距離よりも京都適性に重きを置くべきなのだが、ドウデュースは京都が初体験。初コースがGⅠというのは、普通ならばマイナスに映る。レースは雨馬場が予想され良馬場は見込めそうもなく、海外レースとはいえ重馬場で4、19着の馬。国内のレースでは良馬場でしか走ったことがないのは不安材料だが、あのピッチ走法ならば日本の芝の道悪競馬には対応できそうなイメージがある。

 先週は、栗東CWで古馬2勝クラスと併せて4〜5馬身追走する形で強めに追ってゴールでは4馬身半の先着。武豊騎手が乗っていたとはいえ、素晴らしい動きを見せた。海外帰りの疲れはないと判断でき、最終追い切りは、芝コースで3歳未勝利と併せて5〜6馬身追走して馬なり併入。調整は万全に感じる。


他に動きが良く見えたのはソールオリエンス。先週は美浦南ウッドで古馬2勝クラスと併せ馬。大きく追走して一杯に追い1馬身先着した。脚さばきは軽快でラスト1ハロン10秒8は自己ベスト。最終追い切りは、同じく美浦南ウッドで3歳2勝クラスと併せて2〜3馬身追走から馬なり併入。中間もしっかりと時計を出しており、大阪杯で減った馬体は少しだが戻っており、ここで復活してもおかしくない動きを見せている。外を回すしかない不器用な馬だが、重馬場の皐月賞で後方から前をまとめて差し切った末脚が炸裂する可能性も無きにしもあらずだ。


前日人気は、ドウデュース、ジャスティンパレス、ブローザホーンが単勝オッズ一桁台。

 ブローザホーンは、前走の春天で2着。勝ったテーオーロイヤルには完敗だったが、GⅠ初挑戦での結果であり高い評価が必要だ。牡馬にしては小柄な420kg台の馬体でありながらも、2戦連続で58kgを背負って3、2着は馬の精神面での強さを感じる。人間でも重い荷物は持ちたくないし、持ったら持ったで早くどこかに置きたくなるもの。馬はパドックで騎手が騎乗してからレースが終わるまで58kgを背負い続けなければならない。そのような面からも斤量実績は重要と考える。宝塚記念は牡馬58kg(牝馬56kg)の定量戦。そこで、当ブログでは恒例の58kg以上の斤量実績を見ていこうと思う。


出走馬で斤量58kg(牝馬56kg)以上で勝利経験、もしくは重賞で3着内経験がある馬(海外レースを除く)は、内枠から

①シュトルーヴェ→24年目黒記念58kg①着

②ジャスティンパレス→23年春天58kg①着、同年宝塚記念58kg③着、同年秋天58kg②着

③ベラジオオペラ→24年大阪杯58kg①着

④ドウデュース→23年京都記念58kg①着、同年有馬記念58kg①着

⑤ディープボンド→24年春天58kg③着、21〜23年春天58kg②着

⑥ヒートオンビート→23年目黒記念58kg①着、同年AR共和国杯59kg③着

⑦プラダリア→24年京都記念58kg①着

⑧カラテ→23年新潟大賞典59kg①着、22年ニューイヤーステークス58kg①着

⑩ローシャムパーク→24年大阪杯58kg②着

⑫ブローザホーン→24年阪神大賞典58kg③着、同年春天58kg②着

⑬ルージュエヴァイユ→24年大阪杯56kg③着、23年エリザベス女王杯56kg②着


昨年から、すべてのGⅠレースが牡馬58kg(牝馬56kg)になったが、GⅠ以外でのレースでも58kgを背負うことが普通になり、斤量に慣れたのか該当馬は13頭中11頭と多いが、やはり格が上のレースで結果を出している馬に目が行く。3頭の人気上位馬以外では、明け4歳になって大阪杯で確かな成長力を見せたベラジオオペラ、勝つイメージは湧かないが春天の実績が抜けているディープボンド、今回と同舞台の京都記念を制した道悪巧者のプラダリア、今年の大阪杯2着のローシャムパーク、牡馬相手の大阪杯3着のルージュエヴァイユあたりといったところだろうか。


【結論】

◎ドウデュース

○ブローザホーン

▲ジャスティンパレス

☆ソールオリエンス

△プラダリア

△ローシャムパーク

△ベラジオオペラ


3連複◎軸1頭ながし

3連単フォーメーション

◎→○▲☆→○▲☆△△△