8356☆重賞レース回顧 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.8

8356☆重賞レース回顧

先週の中央競馬は、エプソムカップ(GⅢ)と函館スプリントステークス(GⅢ)が行われた。


曇り・良馬場で行われた、第41回「エプソムカップ」(GⅢ)は、1番人気のレーベンスティールが重賞2勝目を挙げた。勝ち時計1分44秒7はレースレコード。2着9番人気ニシノスーベニア、3着7番人気シルトホルン。



[ハロンタイム]

12.8―11.1―11.3―11.5―11.6―11.8―11.5―11.5―11.6(1:44.7 良)


スタート後、ハナに立ったのは好発を決めたシルトホルン。しかし、すぐに外からセルバーグが入れ替わって先頭。シルトホルンは2番手追走。レーベンスティールとニシノスーベニアも先団ポジションで、先行有利なレース質に合った馬たちが上位に入った。

 レーベンスティールは、パドックでのイレ込みがきつく、あの姿だけなら消しの対象だったが、レースでは先団の中ポジションをスムーズに追走して直線で外に持ち出すと、上がり最速タイの33秒7の末脚で楽に2馬身突き抜けた。先行して上がり33秒台の脚を使ったのはこの馬だけで、前に付けて速い脚を使うという理想的な競馬をした。59kgを背負ってのパフォーマンスだけに、その強さが際立ったレースだったが、田中博調教師が「気性面が課題」と評したように、パドックでのイレ込み等が解消すれば、更に強くなる印象を残した。


ニシノスーベニアは、外枠からスタートを決めてスムーズに勝ち馬の前のポジションを取れたのが良かった。馬体が絞れたのも良かったが、マイルまでしか距離経験がなかった馬が結果を出して、今後の選択肢が広がった。


シルトホルンは、セルバーグを2馬身ほど前に行かせての競馬。セルバーグは最後にタレることがわかっていたので、鞍上も気持ちの上で余裕があったと思う。自分の競馬ができたことが大きかったが、直線坂の頂上で先頭に立つと2頭には差し込まれたが粘っての3着。レコード決着を前受けしての3着は高く評価できる。


レーベンスティールの鞍上のルメールは、この勝利でJRA重賞通算150勝を達成。テン乗りで勝つのだから、さすがとしか言えないが、次走以降もコンビを組んだら、距離が延びても対応できそうな気がする。



小雨・良馬場で行われた、第31回「函館スプリントステークス」(GⅢ)は、2番人気のサトノレーヴが優勝。重賞挑戦二度目での勝利となった。2着5番人気ウイングレイテスト、3着3番人気ビッグシーザー。1番人気のアサカラキングは9着に敗れた。



[ハロンタイム]

11.9―10.4―11.1―11.7―11.6―11.7(1:08.4 良)


サトノレーヴは2枠4番の好枠を引いた時点で好走が期待できたが、スタートを決めて好位3〜4番手のインポジションという絶好位でレースを進めた。直線で前の2頭の間を割って抜け出したが、直後に内にささったのはご愛嬌か。2着に1馬身1/4の差をつけての快勝だった。


前半3ハロン33秒4―後半3ハロン35秒0の前傾ラップで前に行った馬には厳しくなったかと思いきや、馬券圏内の3頭は先団までに付けた馬たち。雨の影響で少し時計がかかった馬場では、それほど影響がなかった印象で、ハイペースとはいえ小回りコースでは、さすがに後ろからでは厳しく、前が残ったと考えたい。


サトノレーヴは、これで8戦6勝とし、芝1200は[5.1.0.0]で底を見せていない。半兄のハクサンムーンは、スプリント重賞3勝馬でスプリンターズステークスと高松宮記念で共に2着がある実績馬だった。兄に続いて、秋のスプリンターズSでも楽しみな存在になった。


予想は、エプソムCのレーベンスティールとシルトホルンのワイドを的中。普段はワイドはあまり買わず、3連馬券での2頭軸の時に2頭のワイドを買う程度だが、今回はシルトホルンが3着内に粘ってくれたらというイメージだったので、これはこれで御の字だったが、函館スプリントSは不的中で2重賞トータルではガミ。ボウズにならなかっただけでも良しとしておきます(苦笑)。