8352☆GⅠレース回顧〜東京ダービー〜 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.6

8352☆GⅠレース回顧〜東京ダービー〜

晴れ・稍重馬場で行われた、第70回「東京ダービー」(JpnⅠ)は、1番人気のラムジェットが優勝。4連勝でGⅠ初制覇。2着2番人気サトノエピック、3着3番人気アンモシエラで人気通りの決着。



[ハロンタイム]
12.4―12.1―13.0―13.6―12.9―12.1―12.3―12.7―12.1―12.9(2:06.1 稍重)

レースの主導権を握ったのはアンモシエラ。五分のスタートから羽田盃と同様にハナに立つと、5ハロン通過が64秒0。羽田盃が61秒3だったから、これはかなりのスロー逃げ。このままの流れで進めばアンモシエラに勝機はあったかも知れないが、後半5ハロンからペースアップ。ロングスパート戦の様相になり、アンモシエラには厳しかったか。

勝ったラムジェットは、スタートで鞍上が気合いを付けつつ3番手の外に付けた。この位置取りは予想外だったが、鞍上の三浦騎手は「馬の走りのリズム重視で、おのずとあのポジションになった」とコメント。馬自身に走る気持ちがあったのだろう。1角で人気上位3頭の隊列が早々に決まったと同時に、この時点で3頭での競馬も確定した。向正面では鞍上に促されて勝負どころでは相変わらず置かれ気味。鞍上の手が激しく動いて、ほとんど馬なりだった2頭に手応えで劣っていたが「相変わらず4コーナーは置かれてしまったが、乗っている僕としては間違いなく差し切れる、むしろ抜けてからどれくらい集中力を切らさずにゴールまで行けるかということを考えていた」(三浦騎手)という。見た目の悪さとは裏腹に鞍上は自信満々だったのだ。馬自身も前進気勢は衰えず、直線半ばで前の2頭を差し切っての戴冠だった。
 好位追走からズブい面を見せながらも6馬身差の圧勝は強いのひと言で、距離が延びるごとに走りのパフォーマンスを上げており成長力もある。秋には、ジャパンダートクラシック(旧ジャパンダートダービー)で二冠に挑むが、当初は、2走前のヒヤシンスステークスを勝った時点で、米国三冠のケンタッキーダービーへのポイントを加算していたが、他の馬がポイントで上回ったために出走できず。そのケンタッキーダービーで僅差3着に好走したフォーエバーヤングが、ジャパンダートクラシックへの出走を予定している。この2頭、果たしてどちらが強いのか、今から楽しみが膨らむ。

サトノエピックは、2番手からの競馬で予想通りの積極策。スタートから出していったので少し不安だったが道中のリズムは崩れず、3〜4角の勝負どころでも動かして直線でアンモシエラを捉えたが、勝ち馬に一気にかわされたのは、現時点での力の差を感じた。

高知のシンメデージーが4着に入る健闘。予想でも穴馬に指名したが、馬体も戻って道中は前を見る形の中団追走から直線で伸びた。大一番でこの走りができたのは大きな収穫だろう。

予想は3連単的中もガミ。配当も730円の超低配当だったが、良いレースを観ることができて心の中は充実感に満ちていた。