8351☆大井・東京ダービー | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.8

8351☆大井・東京ダービー

本日は、大井で第70回「東京ダービー」(JpnⅠ・ダ2000外・クリソベリル賞)が行われる。

 中央競馬のホースマンたちの最大の目標が「日本ダービー」ならば、南関東競馬のホースマンたちの最大目標が「東京ダービー」。しかし、今年から南関競馬の三冠レースが中央馬にも開放され、「ダート三冠」第一弾の羽田盃は中央勢のワンツー決着。南関勢の最先着は3着のフロインフォッサルだったが、2着馬に8馬身(1秒6)も離された3着だった。東京ダービーも中央勢優位は動かないだろう。


羽田盃を制したアマンテビアンコが左前脚の骨瘤で回避。骨瘤といえば、先週の安田記念で4着だったガイアフォースが、フェブラリーステークス後に左前脚に骨瘤が出て順調さを欠いたのは記憶に新しい。アマンテビアンコは、東京ダービーも当確と思わせる強さだっただけに回避は残念だった。

 大本命馬が不在ならば、羽田盃で1馬身差2着だったアンモシエラが浮上するがアンモシエラは牝馬。羽田盃も牝馬ゆえに4番人気だった馬が、東京ダービーで勝つ可能性は高くはないだろう。牝馬の優勝は、長い歴史の中で5頭のみ。1995年に南関競馬にグレード制が導入されて以降は、2011年のクラーベセクレタだけだ。クラーベセクレタは、南関の“女傑”ロジータ以来、22年ぶりに羽田盃と東京ダービーの二冠を制した名馬。そのクラーベセクレタの域に達しているかと聞かれたら、首を横に振るしかない。


羽田盃3着以下馬たちの逆転は厳しい。雨で不良馬場だったとはいえ、8頭立ての少頭数なのに全馬が見せ場なく敗退した。印を付けるとしたら1角で大きな不利があったハビレだけでいいだろう。そうなると、注目は別路線組だ。

 中央馬の東京ダービーへの優先出走権は、羽田盃で5着以内に入って上位3頭に入ること、ユニコーンステークスで2着以内に入った上位1頭、この2点のみ(権利は重複しない)。あとは収得賞金順になるが、出走枠は4頭であり、羽田盃でアマンテビアンコ、アンモシエラ、ハビレの3頭が優先出走権を獲得。ユニコーンSを勝ったラムジェットが権利を獲得した。サトノエピックは、ユニコーンS2着で当初は出走できなかったが、アマンテビアンコの回避により、収得賞金順での出走が叶った。アンモシエラは割り引き、羽田盃4着のハビレも厳しいと見るならば、勝ち負けになる馬はラムジェットとサトノエピックの2頭になる。


今年のユニコーンSのポイントは、東京ダート1600から京都ダート1900に替わった点だ。大井の2000を考えた場合、同じ右回りで距離も100mしか違わない京都1900の優位性は明らかで、そこで結果を出した2頭は有力。さて、どちらを上に取るかだが、3角からの坂を利用してスムーズに外からマクることができたラムジェットに対し、サトノエピックは馬群に包まれて動けず。直線ではラムジェットに寄られる場面もあり、スムーズさを欠いての2着だった。今回は、早めに動くことが予想され、ラップが緩む3〜4角で息を入れることが可能。逆にラムジェットは追い通しなので息が持つか持たないかといったところ。距離も2000を中心に使われてきたサトノエピックに分があるとみた。

 穴で、秘めた能力は相当な高知のシンメデージー。前走で減った馬体が戻ることを条件に買い目に加えてみたい。


【結論】

◎サトノエピック

○ラムジェット

▲アンモシエラ

☆ハビレ

△シンメデージー


本命はサトノエピック。国枝調教師悲願のダービー制覇は、日本ダービーではなく、ここだと予想した。


3連単◎→○▲☆ながし

3連単フォーメーション

◎○→◎○→▲☆△