8331☆大井無双 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.6

8331☆大井無双

雨・重馬場で行われた、第69回「大井記念」(SⅠ)は、1番人気のサヨノネイチヤが優勝。7連勝で重賞3連勝を決めた。2着5番人気バーデンヴァイラー、3着2番人気セイカメテオポリス。



[ハロンタイム]
12.4―12.2―13.4―13.7―12.7―12.6―12.9―12.9―12.4―13.4(2:08.6重)

馬場状態は1Rから重馬場だったが、10Rから雨が降り出して雨の勢いが強まる中でのレースになった。
 スタートでヒーローコールが出遅れ。後方からになり、この時点でランリョウオー=ヒーローコールの“小久保厩舎ライン”が崩れた。ヒーローコールは出鞭を入れながら挽回をはかったので、無理をした分、終いの脚に影響した。道中の行きっぷりも悪く、マイラーのこの馬には距離も厳しかった印象を強く残した。

逃げたのはバーデンヴァイラー。スタートはそれほどでもなかったが二の脚を使ってハナを主張。スローペースを演出して3角で後続を引き付けて4角でリードを広げるとゴール手前まで粘った。馬体重がプラス26kgで自身最高馬体重の532kg。見た目も明らかな太め残りで、パドックだけなら真っ先に消した馬。それでも楽逃げができたのは、少頭数と内前有利な馬場のおかげだったが、交流重賞2勝の実力と絶妙なペースを作った鞍上の森騎手の腕によるところが大きかったと思う。

勝ったサヨノネイチヤは、スタートを決めて3番手のインポジション。この位置を取れたことで八割方、勝負は決まったようなものだった。向正面でレースが動いても内で脚を溜めて4角でバーデンヴァイラーをとらえると、上がり最速の末脚で差し切った。着差は半馬身差だったが着差以上の完勝。重賞3連勝で帝王賞への出走権も手に入れた。帝王賞は初めての中央馬相手になるが、全14戦すべて大井を走って12勝目を挙げ、オール連対の馬。夢が広がる結果となった。