8327☆ヴィクトリアマイル | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.6

8327☆ヴィクトリアマイル

土曜日の京王杯スプリングカップは、○◎で的中。3着に人気薄馬が来て馬券はガミってしまったが(1点100円計算)、ヴィクトリアマイルに向けて追い風が吹いた…と感じている。


ヴィクトリアマイルの予想ファクターのひとつに、牡馬との対戦実績がある。過去10年で前走が牡馬相手の重賞レースだった馬は5勝、2着4回3着5回(海外レース含む)。主要ステップレースである、阪神牝馬ステークス組の4勝を上回る成績を挙げている。牡馬に揉まれた経験が活きて好走につながっているのだろう。すべての対象馬が走るわけではないが、過去10年の3着内馬30頭中、半数近くの14頭が牡馬相手の重賞だったことを考えれば、無視できない予想ファクターになる。


今年の出走メンバーで前走が牡馬相手の重賞だった馬は、内枠からスタニングローズ(大阪杯)、ハーパー(大阪杯)、サウンドビバーチェ(東京新聞杯)、ナミュール(ドバイターフ)の4頭。特にナミュールは、昨年のヴィクトリアM以降は、5戦すべて牡馬相手の重賞で、そのうち4戦がGⅠレース(海外レースを含む)。直線で大きな不利を受けた安田記念16着以外は[2.1.1.0]と本格化した印象だ。

 初GⅠ勝利となった昨年のマイルチャンピオンシップは、着差は僅かだったが強いの一言であり、前走のドバイターフも勝ったかというレース。芝マイルに絞ってからは、共に不利を受けた安田記念と昨年のヴィクトリアM以外は、すべて馬券圏内という成績を見れば大崩れは考えにくく、鞍上に武豊騎手を迎えてGⅠ・2勝目は手の届く距離にある。

 問題は海外帰り初戦の状態面だが、トレセンに帰厩したのが今月2日で、いわゆる「10日競馬」での出走。今年はドバイのレースが1週遅かったこともあり、そのあたりの調整が大きなポイントになりそうで、中間の調整も軽めに終始。中身が伴っていない可能性は考えておいた方がいいかも知れない。


ハーパーは高レベルレースだった昨年のクイーンカップを勝って、牝馬三冠は④②③着と好走。エリザベス女王杯でも3着になった。有馬記念は距離不安に加えてマイナス10kgの馬体が影響して9着だったが、勝ち馬から0秒7差とそれほど負けていない。大阪杯は馬体が戻れば良かったが更に減ってしまったのが敗因だろう。調教後の馬体重は前走比+8kgでそれほど戻っていないが、勝負師・池添騎手の起用はプラス材料であり、昨年のクイーンC組は常に注意が必要だと思う。


サウンドビバーチェの昨年は、阪神牝馬Sを勝ちヴィクトリアMでも0秒5差5着と健闘した。前半3ハロン34秒2、5ハロン58秒5のペースを前受けしての結果であり、上位4頭が引退して不在ならば、昨年よりも上の着順もある。昨年と同じ松山騎手騎乗もプラスになりそう。


秋華賞馬のスタニングローズは、オークスでも2着だった力量馬。このメンバー相手なら実績上位だが、昨年のヴィクトリアM12着後に故障が判明。骨折ではなく左前脚の腱周囲炎という腱の故障が厄介だったが、復帰した大阪杯で勝ち馬から0秒5差8着になった。復帰に10か月半を要した故障明けを考えれば、負けたとはいえ、次につながる結果だった。昨年は出遅れて後方からの競馬でジ・エンド。それでも上がり4位タイの脚は使えており、出遅れなければという競馬だった。同厩舎のナミュールの影に隠れた人気だが、ここで復活するシーンもゼロではないだろう。ただ、この馬はコーナー4つのコースがベスト。買うなら抑えまでという印象だ。


王道路線の阪神牝馬S組は、スローで流れてラスト3ハロン11.3―10.8―11.4の瞬発力勝負。ラスト2ハロン目に最速ラップを記録して持続力も問われるレースだったが、勝ったマスクトディーヴァは課題だったスタートを決めて好位追走から抜け出した。まだマイラーとは決め付けにくいが、前哨戦を快勝してモレイラの継続騎乗ならば軽視できない。


阪神牝馬Sの負け組の中ではモリアーナ。2着のウンブライルと並び上がり最速での3着だったが、ここに来て上昇していると感じる。昨年のクイーンCは3着だったが上がりは最速。今回と同舞台の新馬戦を好位追走から3馬身差の圧勝歴があり、NHKマイルCは道悪の内枠で出遅れて6着だったが、新馬戦の走りから東京コースは合うはず。鞍上込みで一発がこわい。

 人気上位馬にやや不安要素があり、人気薄馬の食い込みに注意して手広く買ってみたい。


【結論】

◎ナミュール

○モリアーナ

▲マスクトディーヴァ

☆ハーパー

△ウンブライル

△ライラック

△サウンドビバーチェ

△スタニングローズ


3連複フォーメーション

◎―○▲☆―○▲☆△△△△

3連単フォーメーション

◎○▲→◎○▲→○▲☆△△△△