8324☆ダート交流重賞レース回顧〜エンプレス杯〜 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.5

8324☆ダート交流重賞レース回顧〜エンプレス杯〜

雨・稍重馬場で行われた、第70回「エンプレス杯」(JpnⅡ・キヨフジ記念)は、オーサムリザルトが1番人気に応えて優勝。デビューから無傷の6連勝で重賞初勝利。2着3番人気グランブリッジ、3着7番人気キャリックアリード。2番人気のアイコンテーラーは5着。



[ハロンタイム]

6.8―11.2―12.9―13.4―12.7―13.3―13.2―11.7―12.8―13.5―13.0(2:14.5稍重)


逃げたのは、意外にもオーサムリザルト。ライオットガールかアイコンテーラーあたりが逃げると想定していたので、これは想定外。ただ、スタートして内のライオットガールの出方を見ながら出して行ったので、先行有利なコースと前有利な馬場を考えれば、前に行くのは最初からの作戦だったのだろう。鞍上の武豊騎手はレース後に「すごく行きっぷりが良く、無理に抑えてもと。単独で先頭に立つと少し気を抜く癖がある馬でヒャッとした」とコメントしたが、1周目の4角で早くも先頭に立つと、一度も抜かれることもなく逃げ切った。気を抜く(ソラを使う)癖も、アイコンテーラーが道中ずっと半馬身ほどの差でビッタリと付いてきていたので大丈夫だったのだろう。直線で完全に抜け出すとソラを使った感じはしたが、グランブリッジの猛追をクビ差凌いでの戴冠だった。

 これで無傷の6連勝。初物尽くしのレースを一発回答でクリアしたポテンシャルの高さは相当で、父は米国三冠馬のジャスティファイ。馬主((株)インゼルレーシング)と武豊騎手とのコンビならば、当然ながら海外のビッグレースへの挑戦は視野に入れているだろう。管理する池江泰調教師も「(今後は)国内で1、2戦した後にブリーダーズカップディスタフ(ダート9ハロン・牝馬限定)に挑戦したい」と語った。先々が非常に楽しみだ。


グランブリッジも先団ポジションだったが、2周目の向正面で前との差が広がり鞍上の手が動いて4角ではメイチ追い。展開的には厳しかったが、直線外から上がり最速の脚で勝ち馬に迫ったものの2着だった。馬体重は昨年と同じ数字だったが、前走から5kg減。昨年は1kg減だったので万全な体調ではなかった可能性がある。昨年のエンプレス杯以降は、7戦走って2着が5回。このままシルバーコレクターになってしまうのだろうか?


キャリックアリードは人気がなかったが、元中央のオープン馬。中央時代には川崎で2着の実績があり、人気が無さすぎた印象。その2着時がプラス10kgの馬体で今回もプラス10kgでの好走。この馬の取捨がはっきりとしたレースになった。


予想は3連単万馬券を的中。グランブリッジの走りにはヒヤヒヤしたが(汗)、オーサムリザルトとグランブリッジの2頭の力が抜けていたので、もう少し点数を絞れたなと反省している(苦笑)。