8292☆桜花爛漫・桜花賞 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.7

8292☆桜花爛漫・桜花賞

久々に「桜花爛漫」のタイトル使ったw。
 今年の桜は開花が遅れたため、阪神競馬場の桜も今が満開。タイミングによっては、散りかけた桜の下でのレースになる桜花賞も、今年は桜花賞らしい背景になりそうだ。

前日1番人気は、2歳女王のアスコリピチェーノで単勝オッズ3.5倍。
 近年のトレンドである、トライアルを使わずに直行する馬だが、トライアルを使わなかった馬は2018年以降、6年連続で勝利している。前走阪神JF組も21年ソダシ、23年リバティアイランドが勝っている。ソダシは前々走でアルテミスステークスを1番人気で1着。リバティアイランドもアルテミスSで1番人気で2着。マイル重賞で1番人気で連対していた共通点があり、前々走で新潟2歳ステークスを1番人気で勝ったアスコリピチェーノも桜花賞馬の有資格馬になる。
 問題は状態面だが、3月14日に栗東入りしての調整。阪神JF同様の調整でウッドと坂路併用で万全の調整には見える。ただ、中間は熱発してトレセン帰厩が2週間も遅れたという。先週の大阪杯でも中間に一頓挫あったタスティエーラが1番人気で11着に敗れたように、どんなに小さなトラブルでも勝てないのがGⅠであり、このあたりは不安材料だ。

2番人気は、ステレンボッシュで5.1倍。
 阪神JFは勝ち馬の後ろのポジションから末脚を伸ばすも2着。少し反応が遅くて直線もスパッとは切れなかったが上がり最速の脚は見せた。芝1800の新馬戦を使ったようにオークス向きだと思うが、騎乗したルメールもレース後に「距離が延びたら良いと思う」とコメント。厩舎お得意の栗東滞在とモレイラ騎乗で侮れないがどうだろう。

3番人気は、コラソンビートで5.9倍。
 この馬も栗東滞在で2週連続CWで6F79秒台の超抜時計を計時。体調は万全どころか、仕上がり過ぎの心配も出るほどだ。状態は間違いなく良いと感じるが、阪神JFで「距離延長は不安材料だったが最後の1ハロンで止まってしまった。その分、長いかなと思う」と鞍上の横山武騎手はコメント。ベストは1400の印象がある。

4番人気以下は、クイーンズウォーク、チェルヴィニア、スウィープフィートで、ここまでが単勝オッズ一桁台人気。それ以外は17倍以上なので、オッズからは勝ち負けは6頭に絞られる。
 クイーンズウォークは、デビューから川田騎手が乗り続けて3戦2勝、2着1回。前走でクイーンカップを制したが、クイーンCはオークスを見据えての参戦だった。川田騎手も桜花賞は「オークス向きだと思うのでベストの条件ではない」との見立て。3戦とも最速上がりの末脚は魅力だが、ゲートも含めて課題はある。半兄のグレナディアガーズは朝日杯フューチュリティステークス勝ちに加え、NHKマイルカップ3着、芝7ハロンの阪神カップで①②②着だった馬。血統的には、マイルが短いということはないだろう。牝馬は走るキズナ産駒でもあり、混戦に拍車がかかればスタミナが活きるという可能性がある。

チェルヴィニアはルメールの骨折離脱が痛すぎる。枠も大外枠で、しかも問題児(笑)のムルザバエフ。強引に位置を取りに行くのが予想され、また他馬に迷惑をかけそうな予感がする。アルテミスSからの直行も、さすがに長い印象だ。実力は疑いないが、兎にも角にもルメールが乗れないのが残念すぎる。


スウィープフィートは、新馬戦から2ハロン延びた芝マイルの未勝利を勝ち、以降はマイルのみに的を絞ってきた。阪神JFは7着だったが、これはスタートで出遅れたGⅠ初騎乗の鞍上の影響もあったろう。チューリップ賞でも出負けしたが、そこは名手の腕。後方でじっくりと脚を溜めて上がり最速での快勝だった。武豊騎手も「どれだけの脚が使えるかと思っていたが、思っていた以上だった。(桜花賞と)同じ舞台でこの強さ。本番でも期待できる。いい馬に出会えた」と絶賛した。チューリップ賞組は過去10年で3勝、2着8回3着6回。近年は勝ち切れないが2着、3着には来ており、やはり見逃せないステップレースだ。


一発があればイフェイオン。

 フェアリーステークスは、ラスト3ハロン12秒2―11秒5―11秒4の加速ラップを差し切り勝ち。ラスト1ハロンは自身が作り出したタイムで、急坂を上がってからも伸びての勝利は、単純に能力がないとできない走りであり、着差はわずかだったが侮れない。


【結論】
◎クイーンズウォーク
○スウィープフィート
▲アスコリピチェーノ
☆イフェイオン
△ステレンボッシュ

単勝◎
馬連◎ながし
3連複◎軸1頭ながし
3連単◎1着ながし。