8289☆ダートグレード競走 レース回顧〜川崎記念〜 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.8

8289☆ダートグレード競走 レース回顧〜川崎記念〜

曇り・重馬場で行なわれた、第73回「川崎記念」(JpnⅠ)は、7番人気のライトウォーリアが逃げ切ってGⅠ初制覇。2着5番人気グランブリッジ、3着4番人気アイコンテーラー。1番人気のセラフィックコールは5着に敗れた。



[ハロンタイム]
6.9―11.1―12.7―13.7―12.5―12.8―13.6―12.3―12.6―13.4―13.9(2:15.5重)

レースの主導権を握ったのはライトウォーリア。2番手にアイコンテーラー、3番手がノットゥルノ。セラフィックコールは4番手でグランブリッジは中団ポジション、ディクテオンは後方から。序盤から隊列が決まったが、2周目3角手前からレースが動いてライトウォーリアとアイコンテーラーの追い比べにグランブリッジ、さらには外からディクテオンが迫ったが、ライトウォーリアがアタマ差凌いで勝利した。
 ラップを見ると、ライトウォーリアは1周目のホームストレッチから1角で12秒5―12秒8と締めたあとに、2角で13秒6と息を入れてロングスパートに備え、向正面の残り800から早めに12秒台を刻んで後続との距離を作っての逃げ切り勝ち。吉原騎手の見事なラップ構成による騎乗で粘り込んだ。先週の大阪杯と同様、人馬一体での戴冠だった。
 地方馬の勝利は、2021年のカジノフォンテン以来、3年ぶり。地元川崎所属馬が勝ったのは、04年エスプリシーズ以来、20年ぶりの記録となった。

アイコンテーラーは、うまく番手につけて持ち味を活かしたが、勝負どころでライトウォーリアを手応えで上回っていたものの、ライトウォーリアが早めに踏んだため、それに追随して最後の叩き合いで伸び切れなかった印象。このあたりは牡馬と牝馬との差を感じる部分でもあった。

グランブリッジは、最後の一完歩で届いてのハナ差2着だったが、この日はマイナス12kg(442kg)の馬体。昨年のJBCレディスクラシック2着が444kgだったから適性馬体重ではあったが、牝馬の二桁増減というマイナス材料を跳ね返して力のあるところを見せた。

ディクテオンはマイポジションからレース上がりを1秒4、2位上がりを0秒6上回る上がり最速の脚は見せたが0秒2差4着。この日の川崎は外差しは厳しい馬場だったが、それでも速い脚を使えたのは力負けではないと思う。

ノットゥルノは1周目の直線をずっと左手前で走っていたように、やはり左回りはダメな馬。今後も大井2000専用馬としての認識でOKだ。


セラフィックコールは序盤で走りにスムーズさを欠き、コーナーは加速できないというかスムーズに回れず、予想以上に小回りコースに対応できなかった。コース取りもインに封じ込まれて外に出せずにジ・エンド。馬体も減っていて細めに見えたので本調子にはなかったのかも知れない。