8264☆金鯱賞&フィリーズレビュー | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.8

8264☆金鯱賞&フィリーズレビュー

本日は、金鯱賞とフィリーズレビューの2つのGⅡレースが行なわれる。どちらもGⅠへの優先出走権が付与されるので、賞金不足の馬たちは本番度外視のメイチ勝負。人気薄馬の激走には注意したい。


【金鯱賞】

前日1番人気は、ドゥレッツァで単勝オッズ1.9倍。

 新馬戦は3着に敗れたが、未勝利勝ちから5連勝で菊花賞を制した。今回は菊花賞以来のレースになるが、当初は菊花賞の後に香港遠征を視野に入れていたが疲れが抜けずに回避。年明けも京都記念からの始動予定だったが同様の理由で回避した。金鯱賞が予定の参戦ではなかったことには注意が必要だろう。

 中間はウッド4本と坂路併用で、4か月半ぶりにしては調教量が足りない印象。加えて今回は斤量59kgを背負う。58kgすら経験のない馬が、いきなりの59kgは厳しく映り、京都記念なら58kgで走れただけに、ここは大阪杯への叩き台と割り切って使う可能性がある。


2番人気は、プログノーシスで3.3倍。

 昨年は当レースを制して香港GⅠで2着。札幌記念を勝ち、天皇賞・秋でも上がり2位の脚で3着に入った。前走の香港カップでも、“香港最強馬”ロマンチックウォリアーにコンマ1秒差の5着。負けたとはいえ、充実の1年間だった。3か月以上の休み明けは5戦4勝、2着1回。久々の方がいいくらいの成績だ。58kgも背負い慣れており、ここは実力の違いを示す一戦。


3番人気は、ヤマニンサルバムで8.0倍。

 昨年は7着だったが、前走で同舞台の中日新聞杯を勝って2連勝。確かな成長を感じる。全6勝のうち5勝を中京で挙げているコース巧者。唯一の着外が昨年の当レースだが、重賞初挑戦に加えて外枠から2番手に付けて折り合いを欠いて力を出せず、敗因は明らかだった。中日新聞杯を控えて勝ったように、逃げに拘らなくても走れるようになったのはいい。

 12月から3月に移行した2017年以降の7回中6回で逃げ馬が馬券に絡んでおり、開幕週らしい結果となっている。逃げ・先行脚質のこの馬には追い風データだ。


◎ヤマニンサルバム

○プログノーシス

▲ドゥレッツァ

☆エアサージュ

△ハヤヤッコ

△ノッキングポイント

△シーズンリッチ


単勝◎

馬連◎―○▲☆

3連複フォーメーション

◎―○▲☆―○▲☆△△△



【フィリーズレビュー】

前日1番人気は、コラソンビートで単勝オッズ2.4倍。

 京王杯2歳ステークス勝ち、阪神ジュベナイルフィリーズ3着は実績最上位だ。阪神JFも出負けしてポジション取りに脚を使い、ラストで伸びを欠いた競馬。本質的にマイルが長いというのもあったが、スムーズならば結果は違っていたかも知れない。

 今回は阪神JF以来の休み明けになるが、2月20日に栗東入りしての調整。阪神JFが美浦からの直接輸送だったから本番に向けての対策も講じている。ただ、その後に膝に腫れが出てレントゲン検査を行っている。腫れはすぐに引いたそうだが、中間はウッドに入れずに坂路オンリーの馬なり調整。最終追い切りこそ強めに追ったが、脚元の不安を感じさせる調整過程だ。人気を考えると本命にはしづらい。


2番人気は、バウンシーステップとジューンブレアが8.4倍で並んでいる。

 バウンシーステップは、新馬戦以外は1400を走って2勝、2着と3着が各1回ですべて馬券圏内に入っている。当舞台での勝利もあり距離適性は高い。乗り替わりだが、デビューから3戦連続で騎乗して当舞台で勝っている菱田騎手なので問題はないだろう。ここでも勝ち負け可能だ。


ジューンブレアは、新馬戦で勝った武豊騎手とのコンビ復活。武豊騎手は新馬勝ちを「細かい修正点はあるが、能力はかなりある」と称賛した。デイリー杯2歳ステークスは、武豊騎手の膝負傷による乗り替わりで負けたが、好スタートを切ったのに抑えたために馬が掛かって伸びを欠いた競馬。鞍上の騎乗ミスだったのは明らかだった。初戦の内容からもマイルよりは1400の方が良いイメージがあり、武豊騎手も距離は合うと言う。先週のチューリップ賞でスウィープフィートを勝利に導き桜花賞の優先出走権を取ったように、トライアルの権利取りに関しては“必殺仕事人”の騎手。ここでも3着内には持ってきそうな感じがする。


4番人気以下は10倍以上で3頭とは開きがあるが、人気薄馬を組み合わせて好配当を狙いたい。


◎ジューンブレア

○バウンシーステップ

▲コラソンビート

☆ロゼフレア

△レディマリオン

△マーシーラン

△セシリエプラージュ


単勝◎

馬連◎―○▲☆

3連複フォーメーション

◎―○▲☆―○▲☆△△△