8252☆重賞レース回顧〜中山記念・阪急杯〜 | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.7

8252☆重賞レース回顧〜中山記念・阪急杯〜

先週の中央競馬は2つの重賞レースが行われた。

 小雨・稍重馬場で行われた、第98回「中山記念」(GⅡ)は、7番人気のマテンロウスカイが重賞初勝利。2着10番人気ドーブネ、3着4番人気ジオグリフで3連単54万馬券の波乱。1番人気のソールオリエンスは4着に敗れた。




[レースラップ]
12.7―11.2―11.7―11.6―11.4―11.9―12.5―12.3―12.8(1:48.1稍重)

前半3ハロンが35秒6で後半3ハロンが37秒6。前後差2秒の前傾ラップだったが、馬券圏内の3頭は、何れも好位の内をキープ。稍重馬場のハイペース、且つ中盤も緩まない流れでも前が止まらない開幕週らしい決着だったが、マテンロウスカイも3番手のインポジションから抜け出す競馬。テーオーシリウスが逃げずに隊列がすんなりと決まったとはいえ、鞍上の横山典騎手の位置取りが冴えた。
 横山典騎手は、自身が持つJRA重賞最年長勝利記録を56歳と3日に更新した。中山記念は6勝目で直近10年では[3.2.0.0]。このレースに関しては無双とも言える成績だ。

 横山典騎手とマテンロウスカイを管理する松永調教師は、競馬学校2期生の同期。今回の勝利は、2人にとっても嬉しい勝利だったに違いない。


ソールオリエンスは先を見据えた仕上げに加え、一気の距離短縮と馬場、淀みない流れの影響もあっただろうが、相変わらず外を回しての競馬で不器用さを露呈。後続が脚を使えない流れで後ろから外を回した馬が全滅した中でも伸びてきたのは評価できるが、マテンロウスカイのような競馬ができないと、今後も苦しい競馬が続きそうな気がする。


2番人気で7着だったエルトンバローズは、勝ち馬の後ろに付けてこの結果だから、敗因はプラス8kg(過去最高の522kg)の馬体と馬場に尽きる。道悪は2戦2連対だったが「この馬には厳しい馬場で終始ノメっていた」(西村淳騎手)というように、良馬場で改めて。



小雨・重馬場で行われた、第68回「阪急杯」(GⅢ)は、1番人気のウインマーベルがゴール前の激戦を制して前走に続く重賞2勝目。2着3番人気アサカラキング、3着9番人気サンライズロナウド。



[レースラップ]

12.0―10.6―11.3―11.4―11.4―12.0―12.5(1:21.2重)


ウインマーベルは枠なりに出て4番手のイン追走。直線で脚を伸ばして叩き合いを制した。重馬場での勝ち星はあったが、決して得意ではない馬場での勝利は、今の充実度を示すもので「もう1つ上の舞台でも結果を出したい」(松山騎手)というコメントも説得力がある。


アサカラキングは相手強化でも自分の競馬に徹しての2着。前半は出して行きながらも粘り腰を見せた。縦長の隊列になり、外からは厳しい展開利もあったが、昇級初戦での走りとしては合格だった。


サンライズロナウドは勝ち馬の後ろから。直線で最内から外に出して伸びたが3着。上がり最速の脚は使ったものの、最後は脚色が一杯になった。

 このレースも好位の内を取った馬での上位独占。馬場が悪くても開幕馬場ならではの結果となった。


予想は、中山記念は☆△―で不的中も、阪急杯を◎▲○で的中。回収率は560%で2レーストータルでは265%のプラス収支だった。今週も気合いを入れて頑張りたい!