8224☆イクイノックスとアーモンドアイ | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.7

8224☆イクイノックスとアーモンドアイ

29日、都内のホテルで2023年度JRA賞授賞式が行われ、イクイノックスとアーモンドアイが交配することがわかった。


この2頭に関しては、昨年のイクイノックスの引退式でノーザンファームの吉田勝己代表が「アーモンドアイに付けざるを得ないでしょう」と明言。2頭の主戦ジョッキーだったルメールも「イクイノックスとアーモンドアイの子どもは、また世界一になれる」とコメントしていたが、正式に交配が決まった模様。2頭は同じシルクレーシングの馬だが、イクイノックスの6冠とアーモンドアイの9冠で計15冠。総収得賞金が2頭合わせて約41億円(イクイノックス約22億円、アーモンドアイ約19億円)という、超スーパーベビーの誕生となる。シルクRで募集をかけたら、一瞬で完売するだろう。



【イクイノックス×アーモンドアイの血統表】


血統表を見てまず目に付くのは、サンデーサイレンス(SS)の4×3。4×3は「奇跡の血量」といわれる配合であり、SSの4×3は、年度代表馬のエフフォーリアや無敗の牝馬三冠馬デアリングタクトにも見られる配合。その馬の能力を受け継ぐ可能性が高く、爆発力もあるといわれている。ただ、SSの場合は気性難も継承する可能性があり、それは生まれてみなければわからない部分でもある。血統表自体は非常にバランスが良くて、特に四代前に並ぶ種牡馬が壮観。普通に走るよねという血統表だ。


アーモンドアイは12日、キタサンブラックとの三番仔(牝馬)を出産。この馬にも期待がかかるが、大物同士の交配で生まれた仔は、正直期待はずれの場合が多い。近年では、14戦無敗のGⅠ・10勝馬フランケルとGⅠ・7勝のダービー馬ウオッカとの間に誕生したタニノフランケルがオープン止まりで重賞未勝利に終わったり、過去には、無敗の三冠馬シンボリルドルフと牝馬三冠馬メジロラモーヌの仔メジロリベーラが新馬戦の1戦だけで引退したり。中には、トウショウボーイとハギノトップレディの仔ダイイチルビーが安田記念とスプリンターズステークスの二冠を制したり、ディープインパクトとアパパネの仔アカイトリノムスメが秋華賞を勝ったりとか、実績を挙げた産駒もいるが、期待ほど走らないのが大半だ。イクイノックスとアーモンドアイの仔がどうなるかは神のみぞ知るところだが、まずは母子ともに無事にと祈るばかりだ。