7249☆東京優駿(日本ダービー) | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.10

7249☆東京優駿(日本ダービー)

昨年はコントレイルが無敗でダービーを制したが、今年もその偉業にエフフォーリアが挑む。

皐月賞は好位追走から直線で抜け出す完勝で2着につけた着差が3馬身。過去10年、3馬身以上の差で勝ったのは11年オルフェーヴル以来。グレード制導入の84年まで遡っても4頭目で、過去の3頭中2頭は三冠馬に、1頭は二冠馬になっている。それだけ皐月賞での3馬身差Vは決定的な着差といえる。二冠濃厚。
 不安があるとすれば馬場状態だろう。今週からCコースに替わったにも関わらず、土曜日は逃げ先行勢は壊滅。外差し勢の天下だった。各馬が内を避けて走っていたように内は荒れている。ダービーにおいて最内枠は最も有利な枠だが、今年に限れば決して有利とは言えなくなった。どこかで外に出して捌きたい。
 皐月賞で減った馬体は戻っているので、調教後から減ったとしても前走よりプラス体重で出走できそうだ。

皐月賞組の逆転は難しいだろう。ならば、エフフォーリアと未対戦の別路線組に目が行きそうだが、そうはいかないのがダービー。過去10年で前走皐月賞組が8勝、2着7回3着5回で他路線組を圧倒。昨年は1〜3着までを皐月賞組が独占したように、3歳の頂点を決めるダービーでは、戦ってきたレースの「格」がモノをいう。エフフォーリアの相手は皐月賞組から選びたい。

ダービーで狙う馬は「皐月賞で速い上がりの脚を使った馬」というのが定番。広いコースに替わって末脚が活きてくる。
 皐月賞で上がり最速だったのはヨーホーレイク。皐月賞のみならず、デビューから5戦連続最速上がりのキレ馬だ。皐月賞は各馬の鞍上問題で乗り替わりになったが、それでも末脚に衰えなく5着。2着とは0秒1差でほんの少しの仕掛けの差だった。今回は鞍上強化で巻き返せる。乗り替わりは85年を最後に35年間も勝てていないが、2着なら十分チャンスがある。

上がり2位だったのはエフフォーリアとステラヴェローチェ。ステラヴェローチェは4角ではヨーホーレイクとほぼ同じ位置だったが、外を回したヨーホーに対して内を回っての3着。道悪でのイン突きは馬場適性の差とも言えるので良馬場勝負だと分が悪そう。
 鞍上の吉田隼騎手はオークスのソダシと同じ馬番を与えられた。オークスは不発だったが、ここで胴元が“ガッキー馬券”を使ってくる可能性があるかも?w

ステラヴェローチェはハイレベルだった共同通信杯5着。この馬に先着したヴィクティファルス(2着)とシャフリヤール(3着)は注目だが、シャフリヤールは乗り替わりで1800までしか距離経験がない。過去10年で前走2000未満の馬は3着以内なし。距離の壁が大きく立ちはだかる。買うなら距離不安がないヴィクティファルスの方だ。

皐月賞は2着争いが熾烈だったが、そこに加われなかった6着以下は厳しい。ただ、6着のグラティアスは出遅れに加えて直線入口で接触して外に振られる不利が大きかった。この馬も乗り替わりだが松山騎手ならマイナスにはならず侮れない。

別路線組では、青葉賞と京都新聞杯勝ち馬のワンダフルタウンとレッドジェネシス。この2頭だけが芝2400勝ちがあり、ディープインパクトの血も引いている。

さて、問題の(?)サトノレイナスだが、この馬もシャフリヤール同様、距離経験がない。勝てばウオッカ以来、14年ぶりの牝馬Vになるが、ウオッカはダービー前に既にGⅠを含む重賞2勝を挙げており、距離経験は1800(2着)までだったが4勝を挙げていた。馬体も牡馬を凌ぐ雄大な馬体だった。サトノレイナスは重賞未勝利で2勝馬。さすがにウオッカの再現は難しいのではないか。来たらゴメンナサイのスタンスでいく。



【結論】
◎エフフォーリア
○ヨーホーレイク
☆グラティアス
△ステラヴェローチェ
△ヴィクティファルス
△ワンダフルタウン
△レッドジェネシス

単勝◎(やはりダービーは単勝w)
馬連◎―○☆
3連単◎1着ながし