6512☆東京優駿(日本ダービー) | 九頭馬(万事馬九行久)~Ver.16.7

6512☆東京優駿(日本ダービー)

現在、アメリカのトランプ大統領が来日中だが、大相撲観戦が話題になっている。相撲に招待するくらいなら、日本一、いや世界一の日本ダービーに招待した方が盛り上がったと思うのは自分だけだろうか?(相撲に比べれば警備も楽だしw)

金曜日から日本列島は季節外れの暑さで、気温30度超えの真夏日続き。本日のダービーも暑さとの戦いが予想される。
暑さに強い血統といえば、代表格はキングカメハメハとハーツクライ。2頭が頂点を競った04年のダービー当日は最高気温が31.7度、最低気温でも22.3度の記録的な暑さだった。2頭は暑さにも強かったのだ。産駒にも暑さに対応する馬が多く、夏のキンカメ&ハーツ狙いは有効な馬券術のひとつになる。

今年の出走馬の中にキンカメ&ハーツ産駒がいるか見てみると、父が4頭、父父も4頭いて母父にも1頭。合計9頭もいるではないか!
これでは、狙うにはいくらなんでも多過ぎる。9頭のBOX買いだと馬連で36点、3連複は84点、3連単に至っては504点にもなってしまう。(滅多にBOX買いはしないけど) しかも、皐月賞1、2着馬やトライアルの青葉賞1、2着馬、京都新聞杯勝ち馬も該当するので、仮に的中しても高配当は望み薄。残念だが「暑馬(あつうま)馬券術」(勝手に命名)は参考程度にしておこう。

ダービーで勝つのは皐月賞組と相場が決まっている。
過去10年で、前走皐月賞以外で勝ったのは13年京都新聞杯勝ちのキズナだけ。クラシックで戦ってきた馬とそれ以外の馬との差が如実に表れているが、今年の青葉賞馬リオンリオンには魅力を感じる。
青葉賞のレース回顧でも書いたように、ペース不問での連勝は価値がある。今回は前走で逃げて結果を出した2頭が1枠にいるのでハナを主張するのは楽ではなく、横山典からGI初騎乗の息子への乗り替わりもマイナスだが、ノーザンF生産馬の青葉賞馬は過去10年で[0.1.1.2]で複勝率50%。父父は「暑馬」のキンカメだ。

データが登場したので過去10年のデータから皐月賞組で消せる馬を見てみる。
まず、皐月賞で5番人気以下で掲示板外の6着以下に敗れていた馬は[0.0.0.33]で巻き返しは困難。サトノルークス、メイショウテンゲン、ニシノデイジー、アドマイヤジャスタ、シュヴァルツリーゼにはお引き取り願おう。
芝での連対率が50%未満は、皐月賞出走に関係なく[0.0.1.37]。クラージュゲリエが該当。
問題は2着のヴェロックスで、重賞未勝利馬は同じく[0.0.3.66]で連対なし。重賞勝ちのないヴェロックスには厳しいデータだ。人気だけに取捨に迷う。
皐月賞組で連対資格があるのは、サートゥルナーリアとダノンキングリーの2頭だけが残った。

出走レースに関係なく、1勝馬や中6週以上の馬は3着以内なし。
京都新聞杯を6番人気以下の人気薄で勝った馬も3着以内なしなのでレッドジェニアルは消しでいい。
皐月賞組以外で残ったのはリオンリオンだけになる。

調教過程に関しては、昔は軽めが普通で強い攻め馬は必要ないとする考え方が主流だった。皐月賞はメイチで攻めてダービーは馬体維持で軽め調整が多く、それが多くのダービー馬を誕生させてきた。しかし、現在はダービーもビッシリ攻めるのが主流。皐月からの短い期間でも成長に期待するのと、頂点を極めるためには、しっかりと攻めなければダメということなのだろう。調教技術の進歩もある。
データで残った3頭は、いずれも最終追い切りをウッドとポリトラックで併せ馬で行っている。十分な負荷はかけられているので、調整過程からも態勢は整っている。

枠番は「ダービー枠番」の1枠は人気に関係なく押さえておこう。特に1枠1番は過去10年で3勝2着2回3着1回。ロジャーバローズが馬券に絡めば、配当も少しだけ期待できる。



【結論】
◎サートゥルナーリア
○ダノンキングリー
▲リオンリオン
☆ヴェロックス
△ロジャーバローズ

サートゥルナーリアの単勝
馬単◎ながし
3連単フォーメーション
◎→○▲☆→○▲☆△
○▲→◎→○▲☆△


ダービーを乗り替わりで勝ったのは85年以降、優勝例なし。テン乗りで勝ったのは3例しかなく、54年のゴールデンウェーブが最後。サートゥルナーリアには厳しいデータだが、グレード制導入の84年以降の無敗の皐月賞馬は、不出走だった85年ミホシンザン、01年アグネスタキオン以外は全てダービー馬になっている。(84年シンボリルドルフ、91年トウカイテイオー、92年ミホノブルボン、05年ディープインパクト)
テン乗りには目を瞑り、無敗でダービーを制する方に賭けてみたい。