今、神経解剖学とその実習をやっていますが、
レポートには対象物の画像だけでなく
それを自分でスケッチしたものも
貼り付けなくてはいけないのです
今の時代3D映像でもなんでも
鮮明な画像がいくらでもあるのに
どうしてスケッチもしなくちゃいけないんだろう…?
疑問に感じています。
昔のように簡単に画像を撮れなかった頃は、きっと必要だったんでしょうけれど…
アメリカのメディカルスクールでは
スケッチはしないようです。
他方、心臓外科の世界的権威で、
世界中を飛び回っている日本人の先生は、
術後、必ずご自分でスケッチをして
記録に残されるそうです。
もしかしたら
画像では捉えきれない部分も記録されているのかもしれません。
だとしても
スケッチの前に
今の時代に
なぜ臓器スケッチが重要なのかを
教えてほしいなと思うのです。
匿名希望の医学部2年生
ちょうど先ほど子育て専門!精神科医先生のブログで子供の頃のお絵かきがだいじとのブログ (青文字タップでリンクへ飛べます)がアップされていましたので、学生さんに代わりまして質問させて頂きました❣️
すると大変丁寧なご返信を賜りましたのでご紹介させていただきます。
>Nさん
アカデミックなご質問ありがとうございます。臓器をスケッチするというのは、体の表面から見たり、触ったり、聞いたりする際、臓器がどのような形でそこに収まっているかを頭の中にいれるためです。繰り返すのは大脳辺縁系に格納するためです。
例を挙げます。私個人が最も役立ったなと感じたのは、心臓の超音波検査をするときでした。体表にプローベ(サーチする器具)をあてて、皮膚などの体表の向こうにある(奥にある)中身であるところの心臓がどういう状態で収まっているか、また、プローベの方向を変えることで、心臓がどのように切れて断面が見えているか、などを頭の中で結像させないといけないのですが、この検査は心臓をいろいろな方向からスケッチし、断面もスケッチしていないと、なかなか頭の中ではっきりとした像になって見えないのです。
他にも、気管支鏡検査とか。気管支鏡検査は空気で膨れ上がった肺の中の気管、気管支という空気の通り道を気管支鏡を通して観察する検査ですが、肺というのは、これまた非常に複雑なつくりをしていて、しかも区域分類が複雑なため、何回もスケッチしていないと検査でどこを見ているかわからなくなってしまうからです。
他にもさまざま理由はあります。外科の先生なら、形はもちろん、血管の走行もスケッチして頭の中に入れておかないと、大出血させて患者を死なせてしまう可能性がありますからね。
2022/01/27 22:10
合格者召集日のお衣装はお決めですか?
私の好みはコレ👇️ って誰も聞いてませんよね~