GW最終日の6日(月)、後楽園にある東京ドームで実に34年振りのボクシング興行が行われた。
その34年前の興行がコレ!
◆ 統一(当時は主要3団体 ◇ WBA/WBC/IBF)世界ヘビー級タイトルマッチ ◆
マイク タイソン VS ジェームス ダグラス (共に米国)
まー結果は予想を反して10R、バスター ダグラスのKO勝ち。
世紀の番狂せと言われたこの試合。
コレ、観にいきましたよ〜☆
もうね、何か見ちゃいけない物を見たような感じでした!!!
試合が進むにつれ会場の雰囲気も異様な感じでザワついてたのが凄く印象に残ってる…
8R、疲れの見えるダグラスだったがグラつくタイソンをロープ際まで追い込み、少し雑になったところにタイソンの右アッパーを喰らってダウン…
もう、この時の歓声と悲鳴がスゲーの何の…驚
ダグラスもカウント内で立ち上がったところで8R終了のゴング…
ゴングに救われる形となったダグラスなんだけど、ココでロングカウント疑惑が浮上するんですよねぇ…
まーこの件、今回は端折ります…笑
そして10R…
左目を腫らしたタイソンは距離感が掴めないのか不用意にダグラスとの距離を詰めようと前に出るんだけど、ここで一瞬、ダグラスがサウスポーにスイッチするフリするんですよね♪
これにタイソンが反応したのかどうかわかんないけど左ジャブからダグラスの右ショートアッパーをモロに顎に喰らい右フック→左フック→右ストレート→左ストレートの連打でタイソンからダウンを奪う…
タイソン、プロになって初めてのダウン…
まさかタイソンのダウンシーンを観られるなんて…
異様な雰囲気の中、もう物凄く盛り上がってました(๑>◡<๑)
そして、あのダウンシーン…
今でも動画を観ると戦慄が走りますね…(・・;)
ダウンと同時にマウスピースがはずれ、起きあがろうとしてマウスピースを拾い何とか口に咥え立ち上がろうとしたタイソンの姿が今でも脳裏に焼き付いてます。
あのダグラスのコンビネーションはガチでヤバかったわ…
タイソンもKO負けしたけど、あのダウンからよく立ち上がったもんだよ。
それもこれも、あの強靭なブッ太い首のお陰だろうな…
まーその試合内容は今回は割愛しますが…
うん!この試合、語りたい事が山ほどあるんだが1つだけ!
ダグラスがマグレで勝ったとか言う話しがあったけど、あれ普通にマグレじゃねーよ…
直接、会場で観て、また家で録画したのも観てそう思った…
タイソンの不調を考慮しても、それでもとにかくダグラスの出来が最高だった。
確かに8Rのロングカウント疑惑に救われた感は歪めないけど、選手達はタイムキーパーではなく基本レフリーのカウントが全てですからね…
確かに試合前からタイソンの調整不足は指摘されてたけど…
とにかく、あの日のダグラスは絶好調だったんだろうな。
ジャブが本当に良かった!
本当に矢のような槍のようなストレートのようなジャブが面白いようにタイソンの顔面を捉えてた☆
ボクシングの格言に【 左(リードブロー)を制する者は世界を制する 】と言うのがあるが、まさにソレ!
徹底してリードブローが冴えに冴えまくってた。
あのリードブローが勝因と言っても大袈裟じゃないだろう…
あと、タイソンはパンチ力がスゲーと言われるけど…
いや、確かにパンチ力は半端ねーと思うけどタイソンの何がスゲーって全てに対するスピードだと思う。
パンチ力だけで言うならタイソンよりも上の選手もいたんじゃないかな…
例えば、ジョージ フォアマンとかね♪
とにかくマイク タイソンは全てにおいてスピードがあった。
そんなヘビー級にスピードをもたらせてたのが【 ザ グレイテスト 】と呼ばれたモハメド アリです。
もうね、アリはボクシングに限らず世界に影響を与えた人ですからね☆
うん、また話しが反れちゃうな…笑
そのヘビー級にスピードをもたらせ、更に進化させたのがタイソン…
うん、とてもヘビー級ボクサーの動きではない…笑
パンチのスピードも当然だけど、ウィービングやダッキングのスピード、シフトウェイトのスピード、そして何より出入りするスピード。
とにかく踏み込むスピードが尋常じゃないくらいにハエーからパンチに体重が乗り破壊力が生まれる…
そして、そのどれもが滑らかと言うね!
あのピークアブースタイルでガード固めて左右に超高速ウィービング&ヘッドスリップで前に出られたらメチャクチャ怖い!
あのスピードがとんでもない破壊力を生み出してるんだと思う。
それに何気にフットワークも良かったんですよね♪
それだけ当時のタイソンは本当に強かったしカッコ良かった。
それにしても、タイソンのガードが下がる癖を顎の部分に両拳を添えてピークアブースタイルを徹底させた名伯楽のカス ダマトはスゲーな…
常にタイソンに意識させて意識させて、更に意識させて意識させて、また更に意識させて、ようやく無意識に出来るようにさせたんだからね…
パンチを出す時って何気にガードを下げた状態で打った方が出しやすいんですよ。
これがショートレンジの時にガードが下がってると相手も見てますからスグ狙われちゃうですよね…
現に俺もそうでした…笑
変な癖がつく前に対策したのがピークアブー…
要は『いないいないバァー』ですね♪
てか、今まで散々、偉そうな事を言ってきましたが、コレはあくまでも俺の個人的な見解ですからね!
何気に的外れな事を言う時が多々あるんで、その辺はご容赦下さい!笑
まーそんなタイソンですが、ぶっちゃけ憧れてました(・∀・)
そのタイソンにKO勝ちしたダグラスの方が、あの日に関しては強かったと言う事だと思う…
まーそのダグラスもラスベガスで行われた初防衛戦で3R、イベンダー ホリフィールドのカウンターをモロに喰らって呆気なく負けちゃいましたが…笑
それ故に『マグレで勝った』と言われちゃうんだろうけどね…
そしてタイソンも最も信頼していたカス ダマトが死に、トレーナーでもあったケビン ルーニーも解雇し、ドン キング(プロモーター)と手を組んでから徐々に崩壊していくんだが…
…
……
………
そんな34年前のタイソンの試合が最後だったんですねぇ…
てか、全く関係ないけど…
何かユーチューブ貼れないんですけどー!?
まーいいけどさ…(・・;)
…
……
………
_/_/_/_/_/_/_/_/
すいません…
またダラダラと書いてしまいココまでくるのに長くなってしまったわ!笑
うん!ココから本題だ!!!
そして34年後の今回の興行が【 統一(主要4団体)世界スーパーバンタム(126lb/55.34kg)級タイトルマッチ 】と言うね☆
井上尚弥 VS ルイス ネリ(メキシコ)
相手は日本人にとっては因縁深い、あの悪童ルイス エステバン ネリー エルナンデス!
てかさ、ネリって山中慎介の時に体重超過問題で日本ボクシング界では永久追放になったんじゃねーの?と思ったのは俺だけじゃないだろう…笑
うん、まー今回は細かい事は置いておきましょ♪笑
いゃいゃいゃいゃ!
それにしてもスゲー試合でしたねぇ〜☆
結果は6R、井上尚弥のKO勝ちで主要4団体(WBA/WBC/WBO/IBF)のタイトル防衛と無敗を守った形で終わったんですが…
この試合で一言、いや二言三言、いやイッパイ語らせてもらうわ!笑
てかさ、試合はスゲー良い試合でした!
まずは…
逃げないで真っ向勝負に出たルイス ネリに俺は賞賛を送りたい!!!
過去の対戦相手と違いネリはファーストラウンドから前に出てきた。
井上の序盤が理不尽暴力時間と言う事をわかってても尚、敢えてネリは前に出てきた!
ネリ陣営も井上の過去の試合を観てきてソコは十分にわかっていたハズ…
それでも初っ端から前に出てきたのはネリが自分のファイトスタイルを崩したくなかったからなんだろう…
それが、まさかのファーストラウンドで井上からダウンを奪った事に繋がったんだと思う…
まさに井上の打ち終わりに対してドンピシャのタイミングでドカンと(>人<;)
俺は試合のハイライトを観て、後日改めてフルファイトを観たんだけど…
初回、井上は少し強引過ぎるかなーと思ってた矢先にネリの左フックをまともに喰らってしまい井上がダウン!
もうね、フッ飛ばされるような格好で井上が生涯初のダウン!!!
34年前の番狂せを連想させちゃうような展開に…と思ったんだけど…
その後ですよ!
あれだけの大舞台、そして人生初めてのダウンを喫したにもかかわらず…
普通、焦ってスグ立ち上がりレフリーにアピールしがちな場面なんだけど、井上が怖いくらいに冷静だったんですよね…
カウント内を有効に使い呼吸を整え少し休むかのようにカウント8で立ち上がり試合続行…
生涯初のダウンを喰らって焦っても可笑しくない場面でのあの冷静さ…
井上の怖さを感じました…笑
それと逆にフッ飛ばされたのが良かったのかも知らない…
変に耐えちゃって踏ん張るとそれだけダメージを受けちゃいますからね…
意図してやった事なのか偶然なのかわからないけどね…
そして試合前、元WBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助が言ってたんですよね。
『ネリに勝機があるとしたら序盤、特に1Rだ』って。
そこは俺も思ってました。
実力的に見ても井上の方が圧倒的に上ですからね。
ネリが賭けるとすれば序盤しかないだろうと…
まーこれも終わってから言える事なんで知ったかぶって言わせてもらいますよ(๑>◡<๑)爆
そして俺は井上が攻め込まれて下がるところを見てみたいと以前から言ってました。
そこからどうやってリカバリーするのか見てみたかったんですが追い込まれるどころかブッ倒されるとは思ってもみなかったのでリビングで観てて一瞬『おぉぉ!』と言いながら立ちあがっちゃいましたよ!笑
ネリが井上からダウンを奪った事は今後に大きな意味を待つと思う。
今の井上は、ある意味、名前だけで試合運びが出来るほどの偉大なボクサーになっちゃってますからね。
そこにネリが1発、左フックで井上からダウンを奪った意味は、この先、本当に大きな意味を持ってくると思います。
その後も交戦的な試合展開にシビレながらも2Rに今度は井上が左フックでネリからダウンを奪い…
その後のネリも怯む事なく前に出てモンスターと戦ってた姿はホントに感動したし格好良かったわ!!!
ただ、悲しいかなリードブローの差し合いで徐々に差が出てきたのも確かで…
うーん…
試合を観てた限りネリに勝機があったのは2Rまでだったかなぁ…
その後はちょっとネリの手詰まり感が見て取れるようになってきて…
井上の打ち終わりをカウンターで狙ってたんだろうけど、井上が更に上を行きカウンターにカウンターを合わされると言うね…
試合が経過するにつれネリのフットワークも、そして何よりパンチが届かなくなってきた感がいがめなかった…
5R、井上の左フックを喰らってネリが2度目のダウン…
このダウンは効いたんじゃないかなぁ…
この辺りから、あとは井上がいつKOしても可笑しくない状況となり…
6R…
井上の右を喰らってネリが3度目のダウンで試合終了。
もうね、最後のダウン…
うん、かなりエグかった(・・;)
誰がどう見ても試合続行は無理でしたね…
結果、6R1分22秒、テクニカルノックアウトで井上尚弥の4団体統一タイトルを防衛。
今回のネリはスゲー頑張りましたよ!!!
ブランドン フィゲロア(WBA)との王座統一戦の時のネリとは大違い!!!
あの時、ネリはフィゲロアのボディーに沈みフィゲロアがWBCのタイトルを吸収して2団体の統一王者に。
そんなネリだったが今回は全く違った。
そして何より、ネリはあくまで自分のスタイルを貫いて戦ったからこそ井上から価値あるダウンを奪った訳だからスゲー大きな意味を待つ試合が成立したんだと思う。
井上もダウンを喫しちゃったけど満足のいく試合内容だったんじゃないかな…
試合後のインタビューで『1R目のサプライズ、たまには如何でしたか?』と言ってたが、アレは強がりでも何でもなく素で出た言葉なんじゃないかなーと…
それだけ井上尚弥は試合には満足したんだと俺は思ったんですよね…笑
確かに、問題点も揚げたらいくつかあるだろうけど、あの瞬間は納得した試合だったんだろう。
試合が終わり両者が笑顔で健闘を讃えあう姿が物凄く印象深かったな☆
あのネリが頑張ったからこそ、また自分のファイトスタイルで勝負したからこそ生まれた名試合だったと思います。
あと、これは余談ですが…
試合の翌日、ネリが子供と一緒にディズニーランドで楽しそうに遊んでたようです♪
そんなルイス ネリ、俺の大好きなファイターに仲間入りしました(・∀・)笑
_/_/_/_/_/_/_/_/
そう言えば、昨夜ニュースを観てたらスポーツコーナーで井上尚弥がアメリカでは老舗で権威あるボクシング雑誌【 リングマガジン 】のPFP(パウンド フォー パウンド)ランキングで1位になったと言っていた。
そりゃー俺の尚弥だもん♪
当然だよね(・∀・)
ただし、ESPN(スポーツ専門のテレビ局)ではテレンス クロフォード(現WBA/WBC/WBO世界ウェルター級王者)が1位で井上尚弥は2位と言う…( ̄▽ ̄;)
まーこの辺はしょうがないかなぁ…
このクロフォードが史上初の2階級(スーパーライト級/ウェルター級)で主要4団体を統一したんですよね。
そして2人目が井上尚弥なんだけど…
ボクシング大国のアメリカでは中重量級に人気が集まり軽量級は人気ないですからねぇ…
コアなファンならともかく、知名度と言ったら一般の人までは井上の認知度は低いだろうからね…
最近ではボクシング中継も地上波では放送されなくなった…
それこそコアなファンは¥を払ってでも観るだろうけど、そうじゃない人や興味ない人はワザワザ¥を払ってまでは観ないだろう…
でもね、俺は思うんですよ。
そう言った人達をファンに取り込んでこそ盛り上がっていくと思うんですよね…
昔は普通に地上波で放送してたから家にいて親が観てたりするのを何気に一緒に観てたりして、ボクシングを知ったり、また興味がわいたりするんじゃないかなと…
またまた偉そうな事を言ってる俺ですが、その俺も親が観てるのを何気に一緒に観てて興味がわいた口の1人なので…笑
そう言う事でも裾野を広げる事に繋がるんじゃないかなぁ…
やはりテレビの影響力は何だかんだ言って凄いですからね♪
願わくば、また地上波でボクシングや格闘技の中継をやってほしいもんです。
あっ!因みに、PFPとは全階級を通して『もし、同じウェイトで対戦したら』と言う、ある種の妄想的な評価でもあります( ´ ▽ ` )
_/_/_/_/_/_/_/_/
今回も、また纏まりもなく無駄に長くなってしまった当ブログに最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました(;ω;)