さくらの望みは Sakura's wish | つよしのん

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空き家に捨てられていたところを保護された、ねこの兄妹のほのぼのした日常です。
見てくれた人が、やさしい気持ちになれたらいいなと思って撮っています

 

猫たちとの暮らしが始まって2ヶ月が過ぎます。

そろそろ、猫の気持ちがわかったような気になっていました。

しかし、それは勘違いだったようです。

 

あらんとさくらは、とじ紐をおもちゃに遊んでいました。

いつものように、あらんが夢中になって遊び、さくらはその様子を眺めています。

さくらが紐で遊ぼうとすると、あらんがすぐに取り返します。

わたしは、さくらも紐で遊びたいのだろう。

あらんはズルいなと思っていました。

 

しばらくすると、さくらが紐をゲットしました。

これでさくらも、思う存分紐で遊べるはずです。

しかし、さくらの望みは違ったのです。

さくらは、紐から離れます。

あらんがまた紐遊びを始めました。

さくらはその様子を楽しそうに眺めています。

 

さくらの望みは紐で遊ぶことではなかったのです。

夢中になって紐で遊ぶ、あらんを眺めていたかったのです。

私はさくらの望みをわかっていませんでした。

 

私たちは、相手のことをわかったつもりになっているだけで、本当は分かっていないことの方が多いのかもしれません。

相手が望んでいることを知っている、理解しているつもりになっているだけで、それは勘違いかもしれない。

もしかしたら、自分自身が望んでいることさえ理解していないのかもしれない。

お金や自由な時間など、自分が望んでいると思っていたものは、勘違いだったのかもしれない。

 

自分が本当に望んでいるものはなんだろう?

一緒にいる人が望んでいるものを、ちゃんと理解しているだろうか?

あらんとさくらが遊ぶ姿を眺めながら、そんなことを思いました。

 

めずらしく10分を超える長編になってしまいましたが、観てもらえたら嬉しいです。

 

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