ゆっくり歩いていく彼女を見つめている
振り返る事なく真っ直ぐに進む
ガラス色の砂浜の上を
まるで楽しい記憶を思い出すかのように
まるで悲しい記憶を噛み締めるかのように
一歩一歩確かめながら進んでしまう

波が押し寄せ足跡を消す
意地悪だね
でも、それが優しさなのかも知れない


オレンジ色の西日の中で
長い髪を風になびかせ
前方に向けた眼差しは
驚く程に優しげで
儚い強さを宿している
波しぶきが舞って
まるで彼女を祝福するかのように
まるで彼女を誘い込むかのように
ご覧、空も笑っているよ

赤く燃え上がった西日が
やがて彼女を1本の線にしてしまう
意地悪だね
この優しさを憎んでしまいたい



僕も君と同じように
優しい歌を歌いたい