人形
私が日本に一時帰国している間に、実家にある日本人形を処分することになりました幼かった時はちょっと恐ろしく感じていたけど、何十年と家族と一緒にいてくれた人形です神社やお寺に詳しい姉に聞いたところ、富岡八幡宮で人形のお焚き上げを毎日やっているらしく、姉が供養に行ってくれるとまで言ってくれたのですそういう行事がちょっと苦手な私は、姉にお願いすることにしましたそのことを母に話すと急に真面目な顔になって、「あの人形は、おばあちゃんがあなたのために送ってくれたものなのよ。だからあなたがお焚き上げに行きなさい」と言いましたおばあちゃん(母方)が私にくれたなんて、初耳でした急に申し訳ない気持ちになり、やっぱり私が行くことにしましたそのことを母に伝えると「えっ、あの人形、おばあちゃんがあなたにあげたの?」なんて言うのです数日間のことなのに、いよいよボケたかと一瞬思いましたよ結局お人形がどうやって家に来たか分からなくなったので、遠いし、初めて行く場所だから面倒くさいのでやっぱり姉にお願いしようかななんて考えていたら、母が急にテレビのチャンネルを変えて『孤独のグルメ』を見始めたんです実は私、『孤独のグルメ』が大好き普段はYouTubeでしか見れないので同じエピソードを何回も見ているのですが、その日は過去作一挙放送というのをやっていて、初めて見るエピソードでしたすると五郎さんが見覚えのある神社にお参りするシーンが出てきました「あれ、これってもしかして富岡八幡宮?」と母に聞くも母も行ったことがないのでわからず色々と調べていたら、富岡八幡宮と彫られた石柱がバーンとアップになったのですなんだ、このタイミングは?!「おばあちゃんからのサインだ!」と私が騒いでいたら、普段はスピリチャルなことを嫌う母が、「『孤独のグルメ』は10年間放送しているのに、こんな偶然ないわよね。明日行きなさいってことね」と言っていました無事にお人形を供養することが出来たのですが、特に何も起こらず自宅に帰って今度は写真の整理をしていたんですそしたら父が撮影した数時間前に供養した人形の写真が何枚も出てきたのですなぜか父はお正月や誕生日会と言ったイベントがあるごとに、人形の写真も撮っていたのでした私たち姉妹は母方の祖母とは2度ぐらいした会ったことがなく、私たちが幼いころに亡くなってしまいました祖母はきっと人形を通して私たちを見守ってくれていたんでしょうね長年お役目を果たしてくれたお人形の代わりに、これから私が祖母の言葉と気持ちを家族に伝えて行こうと思います