うつ病を克服して…これ以上何も求めることのない境地
マリア・トレイシーさん/アメリカ・ラスベガス在住

 

スロバキアの小さな村で生まれ育ったマリア=トレイシーさん。


彼女はアメリカンドリームを夢見てアメリカに移住しましたが、さびしさから来るうつ病に苦しみ、その心の痛みは結婚生活を経ても癒されることはなかったといいます。

 

そんな人生の危機を引き算の瞑想との出会いを通して克服したマリアさんの瞑想体験談です。

 

 

 


ヨーロッパの小さな村から幸福を求めてアメリカへ
私はヨーロッパにあるスロバキアという国の小さな村で生まれ育ちました。

 

村ではみな顔見知りでお互いのことは何でも知っている、そんな所でした。


高校を卒業した私はスロバキアの首都にある米国系の企業に就職しました。

 

その頃、TVでアメリカの番組をよく見ていたのですが、画面の中のアメリカの人々は私の目にみな幸せそうに映りました。

 

「私もアメリカの人々のように幸せになりたい」そう思い、私はニューヨークに移り住みました。

 

 

 

 

そうして、家事の代行をするかわりに英語を教わる新しい暮らしが始まりました。


ところが、家族や友人たちと遠く離れて暮らすさびしさから私はまもなくうつ病にかかってしまいました。

 

アメリカで新しい友人もでき、様々な場所にも行きましたが、幸せを感じることは全くありませんでした。

 

家族のことがいつも頭から離れず、泣いてばかりでした。

 

そうした中で「この人が私を幸せにしてくれる」と思える男性と出会い結婚しました。

 

けれども、結婚を含め以前の私が手にしたかったあらゆるものを実際に手にしても私は満たされないままでした。

 

 

 


怒っては泣き、悲しくて泣き、幸せで泣き、常に情緒不安定な自分
夫とラスベガスに移住することが決まってから私のうつ病はさらにひどくなりました。

 

抗うつ剤を服用するようになり、薬を飲むとまるで自分がゾンビになったような気分になりました。

 

自分の仕事に激しくこだわるようになり、あちこち遊びまわっては家に寄り付きませんでした。

 

わけもなく泣いてばかりでした。

 

腹が立っては泣き、悲しくなっては泣き、幸せを感じては泣きました。

 

当時の私は感情をコントロールすることが全くできませんでした。

 

自分の中が空虚な、がらんどうのような感じでした。

 

 

 


そんなある日、図書館で瞑想のパンフレットを目にしました。

 

そのパンフレットの表紙は私の大好きな花で彩られていて、私はそのパンフレットを家に持って帰りました。

 

それまで瞑想には全く興味がありませんでしたが、「心っていったい何なのだろう?」という興味がわいたのです。

 

パンフレットを夫にも見せ、私たちは一緒に説明会へと足を運びました。

 

 

 


悲しみ、さびしさ、怒り、ゆううつ…少しずつ消えていった心の数々
そしてその判断が私たちの人生を永遠に変えるきっかけとなったのです。

 

心を引き算する瞑想をとりあえず一か月だけやってみて、気に入らなければやめようと夫と話していたのですが、二か月、三か月、そして現在に至るまで続けることになり、私たちの人生はそれまで感じたことのなかったほど幸福になりました。

 

心を引き算する瞑想は本当に奇跡です。

 

 

 

 

人生で味わったあらゆる種類の悲しみ、さびしさ、怒り、暗い気持ち、そしてうつ病までもが少しずつ、自然に消え去っていきました。


私の人生を支配しどこに行ってもつきまとってきた、自分でもどうしようもできなかった過去の記憶の数々が無くなったのです。


未来に対する不安、お金の奴隷になっているのではというストレス、こうした思いも消え去りました。

 

この瞑想と出会うまで私は何かを心から楽しんだことはありませんでした。

 

小さなころから恥ずかしがり屋で内向的だった私は表面的には幸せなふり、幸福な結婚生活を送っているふり、自分の夢をかなえたふりをして生きてきました。

 

しかし心の中は死んでいました。

 

 

 

 

心を引き算する瞑想は私に永遠の幸せと平和を教えてくれました。


長いあいだ遠く離れて暮らしてきた家族や、どこかよそよそしさを感じていた夫のことも以前よりずっと理解できるようになり、昔よりも思いやりと感謝の気持ちをもって接することができるようになり、日々の暮らしの中でぶつかることがあっても以前のように怒ったりストレスを感じたりすることなく解決できるようになりました。

 

 

 


引き算の瞑想はあなたのためにある
以前の私は腹を立てると何日も怒りが収まりませんでした。

 

夫とけんかをすると数日間、時には一週間以上も口をききませんでした。

 

自分でもこうした性格をどうすればいいのか、どうすれば直せるのかがわかりませんでした。

 

でも今はけんかをしても解決策がすぐにわかります。

 

自分の過ちを素直に認められるようになり、他人のせいにすることもなくなったのです。

 

時折、私がどれほど変わったのかを夫が話してくれることがありますが、私にとってはとても自然なことなのです。

 

 

 

いま私は人生という花のつぼみが開花したかのように感じています。

 

あらゆる人が心を引き算する瞑想をしたらいいのにと心から思います。

 

誰にでも人生ではつらい瞬間があるものですし、困難にどう対処したらいいのかわからない時もあると思います。

 

その時、心を引き算する瞑想は、私にとってそうだったように、あなたにとっても大きな力になってくれるはずです。