ハンターたちには猿を捕まえるときの秘訣があります。片手が入るほどのくびれがある瓶の中にバナナを入れておくことです。そして猿がよく通る道に置きます。すると、バナナを見つけた猿は瓶の中に手を入れてバナナを握ります。
 
 
 
 
ところが、バナナを握ったままでは瓶から手を取り出すことができません。どうにかしてバナナを握ったまま手を取り出そうと猿が没頭している時にハンターが近づきます。バナナを手放せば瓶から手を取り出して逃げられるのに、それをしないことで、ついにハンターに捕まってしまうのです。
 
 
 
 
誰にでも、現状をしっかりと見つめ、最善の選択をする時が来るはずです。もしそのとき、猿のように、何かを握ったままだとしたらどんな結果になるでしょう。何も残さずに、全部手放した時にこそ、もっと大きな未来が待っています。後悔のない美しい人生の出発、“手放し”が始まりです。