田中照久です。スヌーの家族写真を左回りに90度回転させたい衝動が抑えられないので今回は「家族」でいきます。

昭和60年頃まではホームドラマというジャンルが隆盛でした。ですが普通に働けば家庭を持って家も買えたという古き良き時代の産物なので、これからの時代は成り立たないジャンルかもしれませんね。

「岸辺のアルバム」が金字塔だと思います。国広富之のデビュー作で、風吹ジュンのヤバさが早くも露見。竹脇無我=色男という図式が通用した時代で、女子大生=自由奔放という図式もこの時代に既に在ったみたい。



>ホームドラマとは、家族をテーマとしたテレビドラマ。和製英語。

wikiにはこうありますが「金妻シリーズ」も入れたい。入れたら書けることが増えるし。

パート1と2では色合いが全然違ってまして、パート3(恋に落ちて)は1と2の登場人物を上手く選抜しました。2からは伊武雅刀、高橋恵子らが消えて篠ひろ子、板東英二が残留して1の主力メンバーに追加というキャスティング。金妻はリアルタイムを含めて通算で10年ほど観ていましたがパート2の再放送は他に比べて少なかったと思います。



金妻シリーズの5に当たる「男たちによろしく」の森山良子が歌う主題歌を紹介します。飾り気のない歌詞がメロディに上手く乗っていて、弦楽器多用でアレンジも柔らかい。大物フォーク歌手の底力を見せられました。

この作品では田村正和が「髪がキレイですね」と言って女性を口説くのが得意なんですよね。たしか。理由は忘れたけど古谷一行と田村正和が2人で住んでいて、2人共に部屋の中でも長袖のセーターを着てる姿に憧れたものです。



映画も。

80年代にディレクターズカンパニーが果たした功績は大きいですよ。「台風クラブ」の女子中学生のレズシーンとか。「逆噴射家族」なんて片桐機長を連想しろってことだろうから今の時代なら付けられないタイトルだと思うけど、良くも悪くも表現の幅を持たせられた最後の時代ですね。

この時代の少年少女の間に流れる不穏な空気を表象する名場面を「家族ゲーム」より。個人的にはこういう刹那な演出は苦手なのですが。



そういえば「刑事物語'85」のある回のラストシーンで、アン・ルイスの「六本木心中」をラジカセで流しながら踊る少女たちを遠巻きに観ながら渡瀬恒彦が「あの子たちが母親になった時、どんな世の中になってるんでしょうね」と呟いたシーンが印象深い。今はどんな世の中なのでしょうか。

最後に申し訳程度に音楽を。家族じゃないと思うけどファー・イースト・ファミリーを。



元祖メガネ女子のニュートン・ファミリーは家族なんですかね。アバとサーカスは家族(一部他人も)ですが。



この南欧チックな音は田原俊彦「ごめんよ涙」のイントロを思い出します。「徳川龍之介!」「飯くったか?はらへり、へりはら」