新型コロナウイルスの感染拡大で

史上初の無観客開催となった大相撲春場所

22日、大阪・エディオンアリーナ大阪で千秋楽が行われた。

2敗で並んだ白鵬鶴竜が、

13年九州場所の白鵬―日馬富士戦以来の

「横綱千秋楽相星決戦」に臨み、

白鵬が鶴竜を下して13勝2敗とし、

通算44度目の幕内優勝を飾った。(スポニチアネックス)

【写真】優勝を決めた白鵬は満足げな表情で懸賞を受け取る

 自身4度目の横綱同士による相星決戦。

白鵬は大一番でここぞの集中力を見せて鶴竜を退けた。

異例の無観客開催のあおりを受け懸賞が減るなど、

取り巻く環境の厳しさは想定以上だった。

だが、状況が難しくなればなるほど勝負師の能力を発揮。

野球賭博に揺れた10年名古屋場所、

八百長問題で本場所が技量審査場所となった

11年夏場所に続き無観客場所も優勝し、

第一人者の責任を果たした。

 ここまで4敗の関脇・朝乃山

大関・貴景勝に勝利し11勝目。

大関昇進の目安となる

三役3場所で計33勝はクリアできなかったが、

昇進へ望みをつないだ。

勝ち越しを懸けて臨んだ貴景勝は負け越しが決まり、

来場所がカド番となる。

 初場所優勝の徳勝龍は玉鷲に押し出しで敗れ

4勝11敗で今場所を終えた。