2019年JRAラストG1の2歳中距離王者決定戦

第36回ホープフルステークス」(G1、芝2000メートル)は

28日、中山競馬場で行われ、

福永騎乗のコントレイル(牡2=矢作厩舎)が2分1秒4で優勝した。

2着にヴェルトライゼンデ、3着にワーケアが入った。(スポニチアネックス)

 コントレイルはスムーズにスタート。

同厩のパンサラッサがレースを引っ張る展開で、

コントレイルは中団の好位につけて最終コーナーへ。

最後の直線で末脚を爆発。1馬身半差でヴェルトライゼンデに勝利した。

 勝ったコントレイルは父ディープインパクト、母ロードクロサイトの血統。

通算成績は3戦3勝。

先月のG3東京スポーツ杯2歳ステークスで重賞初勝利、連勝で中央G1初制覇を果たした。

 鞍上の福永は、

今年の高松宮記念(ミスターメロディ)、安田記念(インディチャンプ)に続きG1通算25勝目。

過去に阪神JF、朝日杯FSを勝利しており、この勝利でJRA・2歳G1を完全制覇した。

 管理する矢作師は、先週の有馬記念(リスグラシュー)に続き2週連続G1制覇。

このレースが中央G1通算9勝目となった。

 ホープフルSは1984年に牝馬限定戦の「ラジオたんぱ杯3歳牝馬S(G3)」として創設され、

91年に阪神芝2000メートルの牡・せん馬限定戦となり、

レース名が「ラジオたんぱ杯3歳S(G3)」に変更。

その後「ラジオたんぱ杯2歳S」→「ラジオNIKKEI杯2歳S」となり、

14年には舞台を中山芝2000メートルに移し「ホープフルS(G2)」と名称・格付けが変更され、

17年にG1へ格上げとなった。

 

 

 福永のレース後インタビューは以下の通り。

――強い競馬だった。

 「強かった。僕はつかまっているだけでした」

――思い通りの展開だったか。

 「スタートが上手な馬なので、あまり下げすぎないようにと。

うまい形で前に馬を置くことができたので、前めだったが、自身を持って前に行った。

ちょっと燃えやすい部分があるが、うまく道中我慢して運ぶことができた。

調教でも目的を持って取り組んでくれたおかげ」

――直線の弾け方は予想通りだったか。

 「非常に楽な手応えだったので、突き抜けるかなと。

先頭に立つとまだ躊躇するようね面があったが」

――自身は2歳G1完全制覇となった。

 「いやあ、3つだけですが、将来有望な若馬の騎乗依頼をいただけたおかげです。

今日はG1だったので結果を求めないといけなかったが、

それ以上に、この馬がこれからどういう舞台で活躍するかを占う上でも重要な一戦だった。

本当に上手な競馬をしてくれた」