グランプリ、有馬記念(G1、芝2500メートル、22日=中山)へ向けて
18日、東西トレセンで追い切りが行われた。(日刊スポーツ)
ジャパンCに続くG1連勝を狙うスワーヴリチャード(牡5、庄野)は、
栗東坂路で4ハロン58秒2-13秒2。
1週前の12日に50秒1の好時計をマークしており、
庄野師は「(今日は)狙った時計より少し遅かったかなと思うけど、
真っすぐ走れていたしパワフルでいい動きでした」と合格点を与えた。
充実期に入った様子で
「今までで一番いい出来と思うくらい。良い結果を期待しています」と話した。
リスグラシュー(牝5、矢作)は、
栗東坂路で併せ馬を行い4ハロン51秒3-12秒3と力強い動きを見せた。
矢作師は「無事に追い切りを終えて、いい状態で出せるのではないかな。
ホッとしています」と胸をなでおろす。
初対決となるアーモンドアイについては
「ホースマンとして、競馬が大好きな人間としては、
アーモンドアイが出て来てくれてありがたい気持ち。
1度はやってみたかった相手。
負けてもともと、挑戦したいなという気持ちです」と話した。
G1・2着3度のクロコスミア(牝6、西浦)が悔しさをぶつける。
坂路4ハロン54秒0-12秒7でキビキビとした走りを披露。
西浦師は「使いながら息づかいが良くなって、状態は上がってきている。
馬に活気があるね。『(前走が)悔しかった』と言ってるみたい。
ハナにはこだわらず自分のペースで走れれば」と期待を寄せた。
中山でオールカマーを制したスティッフェリオ(牡5、音無)は、出来の良さを生かす。
坂路4ハロン52秒5-12秒4でアードラー(古馬オープン)に1馬身先着。
音無師は「時計うんぬんより動きが良かった。状態は本当にいいと思う。
前走は前の馬を追いかけていって駄目だった。今回は自分のペースで」と巻き返しをはかる。
3歳馬ヴェロックス(牡3、中内田)はCウッドで6ハロン83秒3-11秒3と軽快に動いた。
猿橋助手は「反応や折り合いを確認し、動きも反応も良かった」と好感触。
皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞3着とクラシック3冠は惜しいレースが続いた。
「いつもいい競馬をしてくれている。
何とかゼッケンに名前のつくような重賞やG1を勝たせたい」と初タイトルを狙う。
エタリオウ(牡4、友道)は栗東Cウッドで3頭併せの最後方から脚を伸ばした。
僚馬シュヴァルグランと2歳未勝利馬アドマイヤミモザには遅れたが、
3頭の最内から最後まで脚を使った。
6ハロン82秒8-12秒1。ゴール後も追われる意欲的な調教をこなした。
友道師は「調教の動きは良くなっている。あとはジョッキーに任せる」
と横山典騎手の腕に懸ける。
スカーレットカラー(牝4、高橋亮)はCウッドで6ハロン82秒5-12秒0。
馬なりで気持ち良く伸びた。
喜多助手は「輸送も考えて馬なりだったが折り合いもばっちり。
先週まではまだ重かったが、今日は動きに軽さがあった」と笑顔で話した。
牡馬との混合レースは今年2月の関門橋S(4着)以来。
「今までで一番ハードな調教。負荷をかけてきた」と攻めの姿勢で一発を狙う。
フィエールマン(牡4、手塚)は2週連続で池添騎手を背に追い切った。
美浦ウッドコースでライバーバード(古馬2勝クラス)を3馬身追走。
直線で強めに追われ、内から2馬身先着した。
時計は5ハロン65秒7-ラスト11秒7。
鞍上は「誘導する馬を見ながら最後もいい動きだったと思います。
有馬記念は毎年乗っていたいレース。しっかり結果を出したい」と力強かった。
(日刊スポーツ)