朝日杯フューチュリティS(GI・阪神芝1600m)に出走するサリオス(牡2・美浦・堀宣行)が、
11日(水)にウッドチップコースで3頭併せで追い切られ、
直線では真ん中に入り、馬なりでのフィニッシュだった。
森調教助手のコメント。
「先週までにしっかり負荷をかけていますし、
今週は輸送があるので無理せず5ハロンからやりました。
最後は手応えも良くて予定通りの追い切りができました。
東京での初戦(新馬・1着)は直線で手前を替えなかったところがありましたので、
メンタル面、フィジカル面での確認をする意味で3頭併せの真ん中でプレッシャーをかけました。
馬添いを気にすることもなく、良い追い切りができたと思います。
まだ暑かった前走(サウジアラビアRC・GIII・1着)と比較しても
季節的に過ごしやすくなって体調も上がってきていると思います。
馬体重自体は大きな変わりはないですが、
デビュー時よりも体のラインが少しずつ競走馬らしくなってきました。
掛かるようなところもなくて操縦性が良い馬なので、初めてのジョッキーでも問題ないでしょう。
先々週ムーア騎手が乗りましたが「ナイスホース」と好感触を掴んでくれています。
ここまで順調に来ているのが何よりですし、
GIの舞台でも勝ち負けできる能力があると思いますので、レースまでしっかり調整していきます」
有馬記念(12月22日・中山芝2500m)のファン投票は
4位の支持を受けたサートゥルナーリア(栗東・角居勝彦厩舎)。
今朝11日はレースに向けた1週前追い切りをC.スミヨン騎手を背に行っている。
馬の混雑した朝一番の時間帯。
単走なのか併せ馬なのか注目していたが、同厩舎2頭が先行するのを追いかけるという形。
前半は少し遅いラップだったが、それに戸惑うようなこともなく、
スムーズに追走して、その走りは気持ちよさそうに見える。
最後の直線ではこの馬らしく、トップスピードにギアチェンジするまでが速く、
道中のゆったりした走りとは違う。
この緩急が長所だと思うが、
これを遅い時計でも速い時計でも可能なのが走りの完成度の高さを感じさせてくれる。
併せ馬は最先着しており、時計は6F85.5~5F69.7~4F54.2~3F38.7~1F11.5秒。
時計は遅くても、併せ馬を行ったところが非常に価値がある。
この雰囲気でレースを迎えることができれば、
前走2番人気を裏切ったリベンジも可能ではないだろうか。
11日、ウオッカの仔・タニノフランケル(牡4、以下いずれも栗東・角居勝彦厩舎)の次走は、
来年1月5日の中山金杯(GIII、中山芝2000m)を視野に入れていることが明らかになった。
ジョッキーは未定。
【写真】タニノフランケルこれまでの軌跡
中日新聞杯は6着だったランドネ(牝4)は
1月18日の愛知杯(GIII、小倉芝2000m)を視野に入れて調整される。
阪神ジュベナイルフィリーズ12着だったロータスランド(牝2)は放牧に出て、来年に備える。
有馬記念(GI・中山芝2500m)参戦が決まったアーモンドアイ(牝4・美浦・国枝栄)が、
11日(水)、クリストフ・ルメール騎手が騎乗して1週前追い切りを消化。
ノチェブランカ(牝4・3勝クラス)を追いかける形で進み、
直線では内から馬なりのまま抜け出しておよそ2馬身先着という内容だった。
追い切り後のルメール騎手のコメント。
「ノープロブレム、手応え良かったです。有馬記念でアーモンドアイを戦えるのはとても嬉しいです。
有馬記念はメンバーが強く、彼女にとっても大きな挑戦です。
ただ東京のジャパンC(GI)でレコードタイムで走って楽に勝っていますし、
スタミナもありますので、2500mも大丈夫でしょう。
中山コースは初めてですが、ドバイも初めてでした。すごく乗りやすいですし、
すごく賢い馬なので初コースも心配していません。この馬にはいつも自信があります」
22日に中山競馬場で行われる有馬記念(GI・芝2500m)に登録がある
ウインブライト(牡5、美浦・畠山吉宏厩舎)は、これを回避して
来年3月1日に中山競馬場で行われる中山記念(GII・芝1800m)で始動する。
11日、所属するウインレーシングクラブが発表した。
【写真】ウインブライトこれまでの軌跡
ウインブライトは父ステイゴールド、母サマーエタニティ、その父アドマイヤコジーンという血統。
8日に香港のシャティン競馬場で行われた香港C(G1・芝2000m)を見事に勝利して
香港での2つ目のG1タイトルを獲得。
その後、10日6時15分に成田国際空港に到着、
輸入検疫のため9時00分に千葉県白井市・競馬学校の国際厩舎に入厩した。
また、中山記念は2018・19年に勝利している。
(netkeiba)