今年の世相を反映した言葉を選ぶ

2019ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が2日、

東京都内で発表された。(時事通信)

 令和初となる年間大賞には、

ラグビーワールドカップ(W杯)で史上初のベスト8進出を果たし、

列島を熱狂の渦に巻き込んだ

日本代表のスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれた。

 表彰式に出席した日本ラグビー協会の森重隆会長は、日本でのW杯開催について

「『一生に一度』がキャッチフレーズだったが、これだけ皆さんに喜んでいただけるなら、

20年後、30年後にまたやりたい」と笑顔であいさつした。

 トップテンにはこのほか、新元号「令和」や消費税増税に伴い導入された「軽減税率」、

タピオカ入りドリンクを飲む「タピる」などが入選。

相次ぐ高齢ドライバーによる事故に関連した「免許返納」や、

台風接近時に鉄道各社が実施した「計画運休」も選ばれた。

 お笑い芸人が反社会的勢力の会合に参加した問題で注目された、

所属事務所を通さずに直接仕事を受ける「闇営業」も選出された。

 選考委員特別賞には、

米大リーグ・マリナーズのイチローさん=本名鈴木一朗=が引退会見で語った

「後悔などあろうはずがありません」が選ばれた。

 新語・流行語大賞は36回目。

30語の候補の中から歌人の俵万智さんや漫画家のやくみつるさんら7人の選考委員が

トップテンと年間大賞を選定した。