12月1日の中京11Rで行われた
第20回チャンピオンズカップ(3歳以上オープン、GI、
ダ1800メートル、定量、16頭立て、1着賞金=1億円)は、
川田将雅騎手騎乗の2番人気クリソベリル(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)が
デビューから無傷6連勝で戴冠。
“砂の新怪物”が強さを見せつけ、
3~8歳と6世代から猛者が集結した秋のダート王決定戦を制した。
タイムは1分48秒5(良)。
2着はゴールドドリーム(1番人気)、3着にはインティ(3番人気)が入った。
(サンケイスポーツ)
クリソベリルは、昨年9月のデビュー以来、楽勝に次ぐ楽勝で
7月に大井のGIジャパンダートダービーで世代の頂点に立ち、
古馬初対戦となった前走・船橋のGII日本テレビ盃も
ロンドンタウンやノンコノユメを寄せ付けず、0秒8差の圧勝を演じてみせた。
兄姉にマリアライト(2015年エリザベス女王杯、16年宝塚記念)、
クリソライト(13年JDD)がいる血統的なスケールも一級品。
中京コースは初めてだったが、古馬との2キロの斤量差を生かして
一気に頂点へと駆け上がった。
また、同馬はデビュー6戦目での古馬GI制覇となり、
グレード制が導入された1984年以降で4頭目。
昨年のルヴァンスレーヴが記録した
チャンピオンズCの最少キャリア優勝記録(デビュー8戦目)を更新した。
チャンピオンズカップを勝ったクリソベリルは、
父ゴールドアリュール、母クリソプレーズ、母の父エルコンドルパサーという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)キャロットファーム。
通算成績は6戦6勝(うち地方3戦3勝)。
重賞は2019年の交流GII兵庫CS、交流GIジャパンダートダービー、
交流GII日本テレビ盃に次いで4勝目。
チャンピオンズCは管理する音無秀孝調教師、騎乗した川田将雅騎手ともに初勝利。
◆川田将雅騎手(クリソベリル 1着)
「無事に勝てて何よりです。
枠の並びも良かったですし、
いいペースで引っ張っていたインティを見ながら良い位置が取れました。
(最後の直線は)両サイドに素晴らしい馬がいて、なかなか前に出るのは難しかったですが、
しっかり抜け出してくれて、強さを感じました。
負けたことがありませんし、成長しながら来ていますので、
無事に一戦ごとに走れればと思います」