11月3日の京都11Rで行われた第9回みやこS
(3歳以上オープン、別定、GIII、ダート・右1800メートル、16頭立て、1着賞金=3800万円)は、
幸英明騎手騎乗の7番人気ヴェンジェンス(牡6歳、栗東・大根田裕之厩舎)が
後方追走から3コーナー手前で一気にまくって先頭に並びかけると直線で抜け出し、
後続の追い上げも振り切って重賞初制覇。
7月にプロキオンSで3着に入っていた素質馬が、前走をひと叩きされて一変し、
チャンピオンズC(12月1日、中京、GI、ダート1800メートル)の優先出走権を獲得した。
タイムは1分49秒1(良)。(サンケイスポーツ)
半馬身差の2着に後方から猛然と追い込んだキングズガード(10番人気)、
さらにクビ差の3着には
一旦は先頭に立つかの勢いで脚を伸ばしたウェスタールンド(6番人気)が入った。
なお、1番人気のインティは最終コーナー手前で後退し15着に敗退。
さらにそのあおりを食ったメイショウウタゲは落馬、競走を中止した。
ヴェンジェンスは、父カジノドライヴ、母スペシャルクイン、母の父スペシャルウィークという血統。
北海道浦河町・富田牧場の生産馬で、馬主は宮川純造氏。通算成績は25戦7勝。
重賞は初勝利。大根田裕之調教師、幸英明騎手ともにみやこS初勝利となった。
◆幸英明騎手(1着 ヴェンジェンス)
「素直にうれしいです。
器用な競馬ができるタイプではないので、
展開の助けが欲しいと思っていましたが、いい流れだったと思います。
(4コーナーでまくり)動き出したら一気に動かないとやめたりする面があるので、
4コーナーで先頭集団にいこう、と。(直線)人間が必至で馬に頑張ってくれと思っていました。
11月11日にけがをして以来、今年は重賞を勝てていなかったのでうれしいです。
さらに上を目指して頑張れる馬なので一緒にがんばっていきたいです」
◆大根田博之調教師(1着 ヴェンジェンス)
「最内枠だったので、中途半端はやめよう、と。
前が残ったら仕方ないぐらいの気持ちだった。
前走の1800メートルで長いと思っていたら頑張ったので、ここに使った。
馬の状態をみてだけど、チャンピオンズCを視野に入れたい。
最近は、グッと行きたがるようなところがなくなって大人になった。
大事に使ってきたからよかった」